しろくま歯科医院 WEBサイトへ

しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
calender

2024年11月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
AED
当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

最近のトラックバック

アーカイブ

リンク



« 一日に出る唾液の分泌量は? | メイン | 寝ているときの口の中は?2 »

2007年3月15日 (木)

寝ているときの口の中は?1

私が、歯科治療でもっとも感心をもって臨んでいるテーマに顎関節症があります。

顎関節症の治療は、主にスプリントといわれるマウスピースを夜間口の中に入れて治療を行います。

つまり、寝ているときの口の中にヒントが隠されているのかもしれません。

本日は、何回かに分けて、寝ているときの口の行動を見て行きましょう。

まずは、睡眠からです。

人の睡眠は4段階のノンレム睡眠(stage1~4)とレム睡眠に分けられ、ノンレム睡眠・レム睡眠が交互に出現する睡眠周期を形成します。

それぞれの睡眠段階と睡眠周期の進行に伴い脳神経活動、自律神経活動、呼吸、筋活動など、体内の様々な機能が変化します。

例えば、ノンレム睡眠では呼吸のリズムは規則的でゆっくりと、レム睡眠では不規則になるなど。

顎口腔・咽頭領域の筋活動は、睡眠中には低下もしくは消失しますが、その仕組みはノンレム睡眠とレム睡眠では異なります。

覚醒中(起きているとき)は、大脳など広範囲の上位中枢神経が活動し、運動神経細胞を興奮させる事によって、筋緊張度が維持されますが、ノンレム睡眠では、上位中枢神経が低下し、興奮性入力が減少して緊張度が低下します。

一方、レム睡眠では大脳などの上位中枢神経が活動していますが、会の脳幹にある運動中枢系が活動しているが、下位の脳幹にある運動抑制系が働き、筋緊張を持続的に抑制しています。

明日へ続きます。

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。