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2007年3月14日 (水)

一日に出る唾液の分泌量は?

今日は、鶴見大学歯学部教授 斉藤一郎先生の著書「ドライマウス」からお届けします。

唾液の分泌量は一日に1.5~2リットル

歯科治療は唾液との戦いです。

虫歯の治療に行けば、歯医者さんの傍らにいる衛生士さんが、絶えず俳唾管やバキュームという器具で患者さんの唾液を吸っています。

治療の際には、唾液は邪魔なものなのです。

ですから、唾液の少ない患者さんは、歯医者にとっては治療しやすい「良い患者さん」と言うことになります。したがって、歯医者が「あなた口が乾いていますね」と自発的に診断することは、これまではほとんどありませんでした。

逆に、患者さんが、自ら口の乾きを訴えても、医師や歯科医のドライマウスに対する認識度が低かったせいでしょうか、「たくさん水を飲んで、なるべく口の中を潤わせてください」という言い方しかされてこなかったようです。

水で口の中を潤すことは、確かに、ドライマウスの患者さんにとっては効果のあるものです。

何しろ唾液の分泌量は、正常な人で驚くことに一日当たり1,5リットルから2リットルもあります。

普通に生活する上でまったく意識はしていませんが、これほどの量が分泌されているのです。

ドライマウスの人は、この分泌量が著しく減っています。半減する人もいれば、唾液腺が破壊されたため、数分の一程度に激減している人もいます。

従って、絶対的に不足している口腔からの水分を外部から補給してやることは大事な事です。

しかしながら、それは、根本的な解決策ではありません。なぜなら水と唾液は、似て非なるものなのですから。

ついでに、唾液が分泌される場所について説明しておきましょう。唾液線には2種類あり、一つが大唾液腺、もう一つが小唾液腺です。

大唾液腺は耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つがあります。何かを食べるときや話をするときに大量に分泌される唾液の大部分がこの大唾液腺からでます。

耳下腺はもっとも大きい腺で、頬の皮膚のすぐ下、耳の下あたりにあります。ここで生産された唾液は、管を通り、上顎の奥歯当たりの粘膜の穴から口の中に分泌されます。ここから出る唾液はさらさらしています。

顎下腺は下顎の骨の内側にあります。ここから出た唾液も管を通り、口の中に分泌されます。口を大きく開けて舌を持ち上げ、舌先を上顎に付けると、舌の裏のひも状のものが舌の裏を引っ張ります。その下のほうで盛り上がった所に顎下腺があります。

舌下腺は三つの大唾液腺の中で最小です。顎下腺の開口部の近くに数十個に分かれて管があります。

小唾液腺は、口の中の粘膜に下に存在します。鏡の前で唇をめくってみてください。しばらくすると水滴が見えるはずです。これは唇の粘膜から分泌された唾液です。

頭部のガンの治療などの一貫で、放射線治療が行われた場合、これらの大小の唾液腺が破壊されドライマウスとなります。しかし、唾液腺そのものが原因でドライマウスを引き起こすケースはそれほど多くはありません。唾液腺は保持されているにもかかわらず、ストレスや筋肉の低下などの原因によって、分泌量が低下しているケースの方が多く見られます。

参考文献 ドライマウス 著者 斉藤一郎 日本評論社

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