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2007年3月15日 (木)

寝ているときの口の中は?1

私が、歯科治療でもっとも感心をもって臨んでいるテーマに顎関節症があります。

顎関節症の治療は、主にスプリントといわれるマウスピースを夜間口の中に入れて治療を行います。

つまり、寝ているときの口の中にヒントが隠されているのかもしれません。

本日は、何回かに分けて、寝ているときの口の行動を見て行きましょう。

まずは、睡眠からです。

人の睡眠は4段階のノンレム睡眠(stage1~4)とレム睡眠に分けられ、ノンレム睡眠・レム睡眠が交互に出現する睡眠周期を形成します。

それぞれの睡眠段階と睡眠周期の進行に伴い脳神経活動、自律神経活動、呼吸、筋活動など、体内の様々な機能が変化します。

例えば、ノンレム睡眠では呼吸のリズムは規則的でゆっくりと、レム睡眠では不規則になるなど。

顎口腔・咽頭領域の筋活動は、睡眠中には低下もしくは消失しますが、その仕組みはノンレム睡眠とレム睡眠では異なります。

覚醒中(起きているとき)は、大脳など広範囲の上位中枢神経が活動し、運動神経細胞を興奮させる事によって、筋緊張度が維持されますが、ノンレム睡眠では、上位中枢神経が低下し、興奮性入力が減少して緊張度が低下します。

一方、レム睡眠では大脳などの上位中枢神経が活動していますが、会の脳幹にある運動中枢系が活動しているが、下位の脳幹にある運動抑制系が働き、筋緊張を持続的に抑制しています。

明日へ続きます。

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