医療費削減
今年の4月から、社会保険庁の保険制度見直しが行われ、大幅な医療費削減政策が断行されました。
医科も歯科も大幅な医療費の削減が行われました。医科の方の内容はよく分かりませんが、眼科などはとても大きなダメージを受けたと聞きました。
歯科も歯周病を中心に大幅な医療費の削減が行われました。
と、ここで、興味深い記事をデンタルトリビューン紙から見つけました。
以下、全文です。
歯科疾患の早期発見で、医療費が削減?
近年、糖尿病や冠動脈疾患、脳血管疾患などの全身疾患と歯周疾患との関連を示す研究が報告されています。
コロンビア大学歯学部の研究によって、これらの全身疾患と歯周疾患にかかる医療費にも密接な相関があることが明らかになりました。
オーランド(米フロリダ州)で開催された第35回米国歯科研究学会(AADR)の年次集会で発表されました。
医療保険、歯科保険両方に加入する14万4225人を対象に、歯科治療歴と全身疾患の治療に要した医療費に関する2年間の記録を分析したところ、早期に歯科治療を受けていた人ほど、糖尿病や冠動脈疾患、脳血管疾患に要する医療費が低く抑えられていた。
との事です。
4月の保険改訂で歯周疾患の医療費がかなり抑えられ、歯周病の治療が滞る事が予想されます。そのため、この記事の通りなら、また結果的に医療費がかさむ結果になるはずです。
また医療費が低いため、多くの歯が削られてしまい、よけいに医療費がかさむという懸念も生まれています。
ただ、医療費を抑えるだけで、社会保険の医療費削減が出来ると考えるのは早計かもしれません。
よくない結果が生まれなければよいのですが。
医療費の削減によって、社会保険庁と医療機関、
医療機関と患者のなかで悪いバランス、歪み
みたいなことが生まれないようにとおもいます。