しろくま歯科医院 WEBサイトへ

しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
calender

2024年11月

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
AED
当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

最近のトラックバック

アーカイブ

リンク



« 体の代謝を上げる運動(アンチアイジング2) | メイン | いてて! »

2006年2月 8日 (水)

母乳による虫歯のリスク

今日は「DENTAL TRIBUNE紙」より授乳についての内容をご紹介。43

ロチェスター大学歯学部(米・ニューヨーク)のWilliam H .Bowen博士と同大学医学部小児科のRuth A.Lawrence氏らの共同研究によれば、乳児および小児に与える飲料(コーラ飲料、ショ糖が含まれている飲料、蜂蜜、母乳、水)を比較したところ、コーラ、ショ糖、蜂蜜は歯に対して深刻な悪影響を与え、母乳は牛乳に比べ著しく齲蝕を引き起こす可能性が高い事が分かりました。

William H .Bowen博士らは授乳期間中の母親に対して、特に最初の乳歯が萌出(歯が生えてくること)した後に、授乳後の乳児の口腔を衛生に保つ必要性を強調しているが、直ちに母乳を牛乳に変更することは推奨してはいません。

また、口腔衛生を促進するために、砂糖を含んだボトル飲料や蜂蜜で甘みを添加した飲料を乳児に与えないよう、また、母乳を口に含ませたまま寝かせないように呼びかけています。

同博士は指摘します。

「言うまでもなく、コーラや糖分・蜂蜜を含んだ飲料は虫歯や歯の浸食を促進することから、小児には推奨できない。早期の虫歯は治療費がかさみ、小児の健康にさらなる負担をかけることになる」

母乳は牛乳に比べて虫歯のリスクは高い事(虫歯リスク:母乳0.29 牛乳0.01)が示されたが、一般的な乳児用ミルクに比較すると大差は認められていないことから、論文ではこの知見が直ちに母乳を否定する物ではないとしている。

だらだらと授乳したり、授乳しながら眠らせるといった行為は推奨できないとし、最初の授乳が萌出してからの口腔内の衛生管理の必要性を強調しています。

生まれて間もない乳児の口腔内を私たちの管理不足によって、虫歯の多い状態にして良いはずは絶対にありません。

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/161388/5526569

このページへのトラックバック一覧: 母乳による虫歯のリスク

昔を考えると,我が子供に対して・ごめんなさい

by わいわいわい | 2006/02/08 11:36:17

アップルジュース、ヤクルトもケアです。親の心理的に子供に甘いものを与えないと可哀そうという変な心理があるそうですよ。(歯医者には到底信じられません)

モデルを目指す大人&アトピーの人に対して→体の老廃物を流すための水を多く補給。 乳児&幼児に対して→アトピーや虫歯の原因の甘いものを与える。 
この矛盾した図式がちょっと不思議に思うこのごろです。大人でも普段から甘いものを補給していると、夏バテしたり糖尿になったりするのですがそういう観点は一般に持たれないみたいです。


わいわいわい様
コメントありがとうございます。
あまり気にし過ぎもいけないかと。

須田さま
本当ですね。不思議です。

by しろくま | 2006/02/09 1:20:39

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。