歯の歴史2
このブログは、少しでも皆さんに口の中に興味をもってもらって、「食べなきゃ人間生きられない」ということを再確認してもらうために始めました。しかし、堅苦しい話ばかりじゃ飽きてしまうので、「歯科の歴史」をたまに、ご紹介いたします。
昔の歯磨きの環境が良くなかった人々が、きちんと歯を磨こうとしていたのだから、僕ら(私ら)もしっかり磨こうよ。って事です。
1回目は「縄文、弥生時代に虫歯が多かった訳」です。
早稲田大学には縄文時代後期(紀元前2500~1100年)の30歳前後の女性の下顎骨が保存されています。
この下顎骨、あまりにも虫歯が多いのです。今までの研究では縄文時代の虫歯の発生率は平均で1~2.5本で、3本を越えることは無いといわれてきました。
しかし、最近の新しい研究から縄文、弥生時代に意外に虫歯の発生が多い事が分かってきました。
その原因の主なものは食物の種類、料理法にあることも分かってきました。
この時代の人は、でんぷん質を多くとっていたことと、それをクッキー状、粥状にして食べていたので、これがデンタルプラークとして歯に付着し、「糖質型=砂糖型虫歯」が多かった見たいです。
この時代にはまだ、歯の間に入った食物を棒状の物でとる習慣はあったけれども、歯面を清掃するという習慣は無かったということなのです。
糖質によって虫歯になるというのは何とも現代の話ににていますが、でんぷん質を多くとっていたのは驚きです。
次回の歯科の歴史は「日本最古の虫歯予防法」です。
参考文献 長谷川 正康 「歯科のおもしろ読本」より
最近のコメント