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しろくま先生のブログ
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2005年12月 3日 (土)

ためになりました。

先週の日曜日に、福島へ勉強会へいってきました。私の住んでいるのは、福島県の郡山市ですから、福島までは車で約1時間くらい。

非常に、天気の良い日で、久しぶりのドライブを堪能しました。すっかり今日が勉強会だということを忘れていました。

事前に手に入れていた資料を見ると、会場は3階A会場。でも実際行ってみると他の勉強会。勉強会の時間は刻一刻とせまります。会場は見つからないし、トイレには行きたいし。軽いパニック。自分に「急がば回れ!」と言い聞かせ、1階の総合案内所へ。

当日の諸事情により4階へ移動したらしい。当然会場はすでに埋まっていて、良い席はもう埋まっていた。いつも勉強会では、一番前が好きなのに・・・・・・・(涙)。

今回の勉強会の内容ですが、ダイレクトボンディングの講義&実習です。

ダイレクトボンディングというのは、直訳すると直接接着するということですが、少しわかりやすく解説すると、近年の歯科の流れというか、動きというのはだんだんメタルフリー(金属を使わない)診療へとシフトしています。金属アレルギー、歯の破折、2次虫歯、審美(見た目)といった観点からです。

そのため、以前は小さな虫歯でも、削って、型を取って、金属を入れるといった行為が行われていたのですが、最近は、「即時に白い物を詰めて、しかも見た目も良く」といった方向へ変わりつつあります。

私は以前からこの診療をしているのですが、やはり私の中で確立されきっていないためか、いくつか悩んでいること、疑問に思っていること、どうしたらもっと綺麗にできるかとなど、自分の中で未解決の多い診療でした。

今回の勉強会では、完全に自分の悩みは解決出来なかったのですが、かなり満足のいく勉強会でした。普段から診療しているため、多くの知識を望むことは難しいのですが、一つか二つ「なるほどね」と言うことがあれば、かなり得した気分になります。

今回の勉強会では「なるほどね」の連発でした。

歯科の治療で他の科と違うところは、「歯という硬組織を削る」という行為が入ります。どうしても、削った以上は元に戻さなければいけないため、必ず埋める材料が必要になります。

埋める行為自体、昔は金属を使用していたため、あまり感じなかったのですが、今は、白いレジンといわれるプラスチックを歯に接着していかなければいけないのです。

歯というのは構造的にいくつかに分かれます。一番上はエナメル質、次は象牙質というように。今回習っている治療というのは、歯に材料を直接接着しなければいけないため、接着剤にも非常に注意が必要なのです。エナメル質と象牙質では接着の仕方、考え方が微妙に違います。びみょ~に。

よりよく接着しなければ、「知覚過敏」、「咬合時痛」、「レジン性歯髄炎」と言った痛みを伴うことが多いのです。各材料メーカーは、「良く接着し、しかもはずれにくい充填物を提供」しなければいけません。そのために、この接着剤で、このレジン(プラスチック)の組み合わせが良いというものを開発・研究し、我々歯科医師にプレゼンを行っているのです。

今回の勉強会も材料メーカーが協賛していました。そんなもの説明書読めば言いじゃんって感じるのですが、そこに先生のノウハウが詰め込まれているのです。水はこのタイミングでかけるとか、レジン(プラスチック)を詰める手順とか、多くの経験を積まないと体得出来ない技がすぐに身に付くのです。勉強会は便利です。

残念ながら、今回使用した材料はすぐには、今の診療には取り込めないという結論に達したのですが、その取り組み方のノウハウはすぐに診療に取りいれました。すでに結果が出ています。たいした物です。

今月もまだいくつかの勉強会を予定しています。その都度、お知らせして行きます。

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