家族の協力
今回は、私の友人(http://blogs.dion.ne.jp/akiradentaloffice/)から聞いた話をします。
その話を要約すると、「大人が正しい虫歯のプロセスを知らないために結果として子どもの虫歯を増やしている。」というものです。
多くの大人が虫歯として理解しているのは、虫歯菌が槍を持って夜間就寝時に歯を攻撃している様なイメージを持ってしまっていて、現在の何の環境が本当に歯を悪くしているのかを知らないで、正しく子どもの歯を予防する事が出来ない状態にあります。その原因は大きく分けて二つあると言われています。具体的に検証していきましょう。
原因① 砂糖の取りすぎ
現在の子どもたちは砂糖の摂取量が極端に多くなっています(私もです 苦笑)。虫歯を減らすには日々の砂糖の摂取量をコントロールすることが大事になってきます。そのためには周囲の大人の協力が不可欠であることは言うまでもありません。
スウェーデン等の歯科先進国では大人と子どもの間に甘い物に冠関する約束事(協定)を作り、実行しているみたいです。(1週間に1度とか、外食の場合のみOKとか。)
しかし、大人が思っているより子どもが甘い物をやめることは簡単であり、お母さんやお父さん又は歯科の先生、衛生士のお姉さんと約束することにより、子どもは砂糖を取らないように心がけることになります。
ここで大切なことは、もし子どもが目標を達成した場合、しっかり褒めてあげる事が大切だと言う事です。目指すべきは、砂糖そのものが悪いのではなく、自然界にある微妙な甘さを美味しいと思う子どもに育てる事が大切だと言うことです。
原因② 硬い物を食べていない
最近のデータを検証すると、近頃の子どもの永久歯の萌出時期(歯が生える時期)が年々遅くなっているということが判っています。その理由としてあげられるのが、硬い物を食べる機会が減少していると言うのです。
また硬い物を食べ続ける事により、咬合力(咬む力)の強化につながり、歯列育成(歯並び)や子どもが、味でなく、素材の旨味を自分で確認し、食べる喜びを見いだすことも出来ます。間食の制限に付いては帰ったら出来るだけ早く食事にし、おやつを与えない様にするか、ケーキよりお煎餅など甘くなく、しかも硬い物を選ぶ工夫が必要かもしれません。
食生活改善10箇条
- ご飯をきちんと食べる
- パンの常食を止める(食事にしない)
- 液体で満腹にしない
- 発酵食品(みそ汁、漬け物)を常食にする
- 未精製の米を常食にする
- 副食は季節の野菜を中心にする
- 動物性食品は魚介類を中心に
- 砂糖、油脂類は取りすぎに注意
- 神経質にならない程度に食品の安全性に配慮する
- 食事はゆっくりと時間をかけて楽しい食事を忘れずに
なかなか子供の環境・味覚作りは大変だと実感しています。
今、うちの子は1歳5ヶ月ですがお菓子類は極力控え、炒った大豆をぽりぽり、ナチュラルチーズ(発酵食品)や食物繊維に富んだレーズンなど苦心しています。
子供も一人の立派な人間ですから、良い食生活を確率させるのは大変だと思います。良い環境は良い人間を作るといいます。今が大変だと思いますが、がんばってください。そして、後年、アドバイスください。