本当のフッ素の話2
以前に、フッ素の歴史をご紹介しましたが、
本日は「なぜ、フッ素が歯に良いの?」ということを取り上げたいと思います。
歯の表面はエナメル質という体の中で一番堅く、丈夫な歯質によって覆われています。
このエナメル質というのは「ハイドロキシアパタイト」というリン酸カルシウムという成分で出来ています。これにフッ素が作用することにより、エナメル質が「フルオロアパタイト」という酸に強いリン酸カルシウムに変化するのです。
虫歯になると言うことは、虫歯菌が出す酸により歯が溶けてしまう事です。この「フルオロアパタイト」は虫歯菌の出す酸に対して抵抗があります。
また、フッ素は虫歯そのものに直接作用し虫歯菌の代謝を抑制し、虫歯菌の出す酸の量を抑えてしまいます。このため、虫歯になりにくい歯になると言うことがいえます。
フッ素の働きはそれだけでは無い!
フッ素は歯の表面が一部溶けた部位に対して唾液中のカルシウムイオンやリン酸イオンを沈着させることにより、虫歯でできた溝を埋め、修復する働きがあります。
フッ素はお子さまだけの物ではありません!
大人も歯質をしっかり強化することにより、強い噛み合わせを獲得することが出来ます。
フッ素は質も大事ですが、毎日生活の中に取り入れることが大事です。是非、毎日の生活の中にフッ素をとりいれてみてはいかがですか?
またトラックバックもさせていただきました・笑。
口腔衛生学の本をまた読み返したくなりますね。フッ素はとても大切だから患者さんの皆さんも常日頃からケアしていただきたいものです。