笑顔の効用
日経ビジネスASSCIEに「笑顔の作り方」というユニークなコラムが掲載されていたので、ご紹介いたします。
まず、とても興味深いのは、人間の対人に対する第一印象に関しては、しっかりと法則が存在するということ。メラビアンの法則というもので、米国の心理学者アルバート・メラビアンが「人が初対面で相手に与える印象の印象の要素を比較分析したもの。それによれば、次の用になっている。
- 55% 視覚的要素(表情、動作、態度、身振り、手振り、服装、視線など)
- 38% 聴覚的要素(声の調子、声の高低など)
- 7% 言葉(話の内容)
こういう事なのだそうだ。最近はそういうことは無くなってきているとは思うけど、若いときは圧倒的に視覚的要素がすべてを支配していたような気がします。
そこで、大事になってくるのが、「笑顔」と言うわけです。「表情」は感じで「情を表す」と書き、人の内面が出ている物なので、もっとも大切というわけ。
しかし笑顔を作るのは難しいと思われている方にはこのような事も書かれています。
笑顔の作り方のポイント
- 口角を上げる(「チィーズ」「ウィスキー」の「ィー」という口の形をつくり、大頬骨筋を動かす。
- 眼輪筋を収縮させる(目元が笑っていないと本当の笑顔にならない。目元の筋肉を動かして眼を細める)
- 自分の写真で気に入っているものをまねる(多少の自己暗示、努力も必要)
笑顔にはさまざまな効果もあるそうです。
「ガン予防」に効果。
体の中にはNK細胞(ナチュラルキラー細胞)という細胞があります。この細胞は簡単に言えば、人間中で毎日うまれるガン細胞を早期に発見して取り除く働きがあるのですが、この細胞は極端にストレスに弱いそうなんです。ストレス下に置かれると、減少すると言われています。逆に楽しい事をしているとNK細胞の数が増えるそうです。
「顔面フィードバック効果」
人間はうれしい事や楽しい事があった時、笑顔になりますが、この「うれしい」という情報が脳に伝えられて、脳の指令で顔の筋肉が動いて笑顔が作られますが、この筋肉の動きが再び脳に伝達されて、「うれしい感情」が増幅されるそうです。笑顔を作る筋肉の動きというのは脳にインプットされていて、「楽しい」という感情プログラムが作られると言うのです。意図的にでも笑顔を作ると、感情プログラムが呼び出されて、脳が「今は楽しいのだ」と錯覚して楽しくなるというのです。その筋肉を使うことで、その表情に相応した感情プログラムが働く、楽しい感情がわいてくるというのが、顔面フィードバック効果だそうです。
とても科学的に語られていますが、人間が生きていく上ではとても大事なことですよね。非常に勉強になりました。辛いときでも無理して笑って見ようと思います。
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