歯磨き4
- 歯磨きの重要性(モチベーションの向上)
- 歯磨きの時期(適切な行動)
これだけでも、かなり良い状態になるのですが、磨き方も一工夫付け加えてみましょう。
現在、我々歯科医師が歯科大学で習う磨き方は以下の様なものがあります。
歯ブラシの毛先を使用する方法
- フォーンズ法(操作が簡単で小児向き)
- スクラッピング法(歯面清掃に適している)
- バス法(歯周ポケットの清掃に適している)
- バス改良法(歯周ポケットと歯面清掃)
歯ブラシの毛の脇腹による方法
- ローリング法(圧迫回転運動、成人向き)
- スティルマン法(圧迫振動、歯肉マッサージ)
- スティルマン改良法(加圧振動、歯肉マッサージ)
- チャーターズ法(加圧振動、歯肉マッサージ)
とまあ、この位習います。私も大学を卒業してもう何年も経ちますので、もっと効果的な方法が出ているかもしれません。今度ゆっくり調べて見ようと思います。
しかし、今私がこの歯磨きの方法を見直してみても、少し難しい感じがします。
歯科医師の私が「う~ん、こういう感じだったかな?」っていう感じなので、患者さんや、このブログを読んでいる方は。「なんだこりゃ?」って感じがすると思います。
で、今回は、私が大学院の時に先輩である古屋先生(http://www.furuya.pos.to/)に習った方法を皆さんにお伝えします。
その磨き方は、「ベロ磨き」です。なんか、怪しい感じですが、とても効果的で、とても簡単です。やり方を順序に書いていきます。
- まず、口の中の歯を舌(べろ)で一本ずつなめていきます。
- ヌルヌル、ザラザラする歯を確認します。
- ヌルヌル、ザラザラする歯のみを、歯磨き粉を付けない歯ブラシで磨いていきます。
- 舌(べろ)で「キュッ!」っていうまで磨きます。
ここで、解説です。
まず舌(べろ)をセンサー代わりに使うのです。ヌルヌルするのは歯垢で、ザラザラするのは歯石です。ここだけを磨けば良いのです。簡単でしょ。
で、磨く時期なんですが、前回お話したように食べた回数+寝る前です。
時間は早く「キュッ!」とすれば5分でも良いし、なかなか「キュッ!」とならない場合は、1時間でも続けます。
ここで、秘訣なのですが、この磨き方は歯磨き粉は付けないのがポイントです。
歯磨き粉で口の中が泡だらけになると、舌(べろ)センサーが働かなくなり、泡のせいで歯磨き時間が短くなってしまうのです。
それと、うまくいく秘訣があります。「ながら磨き」です。新聞読みながら、お風呂はいりながら、テレビ見ながら。
だらだらと口の中に歯ブラシを長時間入れている事が大事です。唾が溜まってしまいますが、自分の唾なので、しょうがないので飲んでしまってください。
でも、決してやってはいけないことがあります。それは「鏡の前での歯磨き」です。これは一番いけません。
歯磨きがメインで行っているのに鏡の前に立つと、必ず、髪の毛をいじったり、服装を気にしたりしてしまって、歯磨きが長く続かないのです。これだけは注意してください。
今回は、少し長めになってしまいましたが、次は歯を磨かなければならない原因
「バイオフィルム」についてお話出来ればと思っています。
なるほどー、ベロ磨きですかー。自分で試してみます。