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2005年11月 7日 (月)

噛み合わせの効果?

Nezumi3 大学生の頃、こんな論文を読んだ記憶があります。

詳細ははっきり覚えていないので、この論文に「自分がやった実験に似ているな?」と思った先生、記憶が曖昧ですいません。でも鮮明に「すごいな~」と思った記憶があるので少しそのことを書いてみようと思います。

その論文の概要はこんな感じ。

大きな水槽に透明なアクリル板の島を真ん中に作ります。その水槽にネズミを泳がせます。そしてネズミが何秒で真ん中の透明の島に泳ぎながらたどり着くか毎回計ります。

その時は、ネズミを2匹使用していました。

(ここからの非常に記憶があやふやなのですが、噛み合わせを奪う様な実験でした。たとえば、入れ歯にしていたか、又は、液状の食事だったか・・・・。今回は食事を変えたと言うことで勘弁してください。すいません。)

そのネズミたちは液状の食事をいつも与えられていました。その状態で上記の様な実験を行います。最初は2匹ともだいたい1分くらいかかって真ん中の島に泳ぎ着きました。

次の日から1匹の餌を固形の物に変えていきます。そして同じ実験を続けていきます。餌を変えていないネズミはだいたい毎回1分くらいで島にたどり着きますが、餌を固形にしたネズミは島にたどり着く時間がだんだんと短縮していきました。1分が50秒に、40秒にと言う具合です。

この実験で証明したかった事は、噛み合わせが人間の記憶を活性化させますよって事だったと思います。固形のネズミはどんどん島まで行き着く道筋の経験値を脳に刻み、記憶していったことが想像出来ます。すごいですよね、本当に。

しっかり噛めば脳が活性化するんです。

こんな話も聞いたことがあります。

老人養護施設に行って、義歯(入れ歯)を噛みやすいように修理、又は新しく作り直して見たところ、多くの老人のぼけが改善されたという事です。

日常生活で口を使うと言うことは、「食べる、話す、唄う、吸う、吐く」などがあげられますが、食べる行為だけをみても、目で見て、においを嗅ぎ、唇を開け、歯で噛み、唾液が分泌され、舌で味わい、噛みごたえを感じます。またこれらの行為によって顔全体の筋肉が動き、脳への血行が良くなることが予想出来ます。

老人介護施設において、点滴やチューブなどにより栄養を補給している場合を多く見ますが、これでは脳への刺激がすくなくなってしまいます。

要介護者が自分でご飯を食べられる様になると、毎日、自分自身で脳を活性化させるため、食べるという楽しみを思い出し、食べたいという欲求がわいてきて、毎日の生活が楽しくなるはずです。そうすることで、頻繁に唾液も分泌されますし、胃粘膜も活発に動き出し、胃液の分泌を促進し、吸収力も上昇し、健康につながっていくはずです。

今回は少々押しつけがましい感じがしましたが、正直自分の生活の中で、朝食を抜くと調子悪いのはこんな事も原因なのかなと思ってもいるんです。

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