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しろくま先生のブログ
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2005年11月20日 (日)

入れ歯師

現在我々が行っている歯科診療は、とても日進月歩が激しく、常に勉強していないと取り残されてしまいます。

私が歯科医師になってからも、技術や材料の進歩はめざましいものがあります。そんな歯科業界にも歴史はあります。

今日は入れ歯の歴史をのぞいてみましょう。

日本の医療がめざましく発展した時期は江戸時代と言われています。その時期歯科の業界も「口中医」と言われる専門医が誕生しました。

しかし、彼らのほとんどは、抜歯や義歯には興味を示さなかったそうです。

それに変わって需要の高かった義歯の作成に挑戦したのが、「入れ歯師」と呼ばれる職人たちでした。

この作成方法は、現在我々が行っている理論的な物に非常に近くびっくりします。

まず、蜜蝋による歯形をとり、その型に合わせてツゲの木を削って床(粘膜に合うところ)をつくり、適合するように調整。

歯の部分は、初期はツゲ材で一本彫りをしていましたが、やがてより自然に見える素材が選ばれるようになりました。

お歯黒が普通だった女性の歯には黒檀や黒柿、黒い石、男性には象牙や蝋石、あるいは動物や人間の歯が使用される事もありました。

また、見た目より実用が重視される奥歯には、金属の鋲が使われました。

このように、歯で困っている人は今と変わらず大勢いたのです。

機会があれば、お歯黒についてお話させてもらいます。

                               参考文献 松風歯科クラブ ha・ha・ha

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