福島フォーラム
私が行くことが出来る福島の映画館は3つあります。
郡山に1つ、福島に2つ。
郡山の映画館はどうしても商業的に成功しそうな映画(子供の物やアイドル物)が中心となっていて、文学的な雰囲気のあるお客さんを選ぶ感じの映画は全く上映されません(R12、R15なんてもってのほか)。
しかし、福島にある「フォーラム」は文学的な小難しい(笑)、東京の小劇場でしか上映しないような映画も積極的に上映してくれるので、映画好きには堪らない映画館なのです。
しかも、夜遅くにも上映してくれているので、仕事が終わってからでも十分間に合う時間設定なのです。
ただ、車で1時間掛かってしまうのが欠点と言えば欠点か(苦笑)。
昨日も奧さんと仕事が終わってから映画に行きました(奧さんは乗り気ではありませんでしたが・・苦笑)。
昨晩は、シャーリーズ・セロンが主演とプロデューサーを務めた「アトミック・ブロンド」。
ジェームス・ボンドやイーサン・ハントといった男性が主人公の映画はいくつかありますが、女性が主人公のスパイ物。
時代はベルリンの壁が崩壊寸前の東西冷戦末期の1989年が舞台。
私の大好きな80年代の音楽が鳴り響き、派手なアクションと騙し合いが炸裂している激しい映画でした。
スパイ物の醍醐味は映画の中の登場人物を主人公が騙して行くことが大前提ですが、見ている私達観衆の事も実は騙しているというのが一級品。
この映画も最後の最後で、「あれ、そうくる?参ったな」という大どんでん返しが待ち構えています。
シャーリーズ・セロンの綺麗で派手なアクションだけが一人歩きしていますが、実はとんでもなく生々しく、面白い映画でした。
スパイ物では小説の中でもそうですが、出演者の何気ない台詞が実は大きな意味を持ってくるので、一瞬も気が抜けません。今回の映画もまさにそうで、途中の登場人物のそぶり、顔つき、台詞で物語りがくるくると展開して行きました。
映画が終わった後、映画館を出た時に、映画の中身のからくりに気がつき、「なるほど〜〜」と一人うなりました。
奧さんは、「え、なになに??どういうこと」って言っていましたが、映画の途中で少しでも寝てしまった観衆には永遠に解けない謎なのです(笑)。
帰りの車中で一人ニンマリした良い映画でした。
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