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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
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当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

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2017年3月18日 (土)

第6回GeePee福島開催

多胡(たご)先生というのは本当に不思議な男です。
唐突でした、すいません。
多胡先生のご紹介ですが、私達が奇数月に開催している地元の勉強回 GeePee brothers福島の講師の先生の一人で、普段はGeePee broを主催している青木総合歯科で働いていらっしゃいます。
で、どう不思議かというと天性の説得力をもった男なんです(笑)。
これは誰にでも出来るのでは無く、「落ち着き・態度・立ち居振る舞い・しゃべり方のスピード・知識・笑顔・度胸」といった要素が良い感じ(?)でブレンドされています(笑)。
多分、今まで苦労しながら知識を吸収し、多くの経験をお持ちなんだと思います(師匠の青木先生の治療を側でずっと仕えてきた事が大きいと思います。私も青木先生のところで若いときに働いてみたかった・・・・もう遅し)。
教え方に「こんなところが分からないんだよね」っていうこちら側の気持ちを汲んだ表現が多々見られます。
例えば、「こういった症例は・・・・・の様な症状も実は出ちゃうんですけど。。。」とか「そういった症状は・・・・が原因の場合が多いので・・・・の処置と併用して行うことが多い」とか、我々が「そうい所が聞きたかったのよ〜〜」というスパイスをさらりと加えてくれます。
開業されたら、近所の先生はかなり冷や汗を出すんじゃ無いかなと思われる程、切れ者です。
私の近くには絶対に開業しないって分かっているので一安心です(笑)。
で、前置きが長くなってしまいましいましたが今回も無事開催されて、その講師が多胡先生と西山先生だったのです。もう6回になるんですね。時間が経つのは本当に早い。
で、前日に駅前の居酒屋さんで懇親会。

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この懇親会が栄養盛りだくさん。美味しい話しと美味しい魚介類を堪能しました。
ただ、気になるのはこの研修会の講師の先生は(我々の会長の西山先生も含め)、週末がほとんど研修や学会(どちらも教える方!)で潰れてしまい、かつ、いつもの診療も普通にこなしているからかなりお疲れ気味。多胡先生は明らかにげっそりしていて、以前お会いした時よりも痩せてしまっていました。
おめでたいお話としては、この度博士の学位を取得出来たとの事です。おめでとうございます。
私も博士の学位を取得するのに死ぬほど苦労したので、その苦労はよく分かります(ご苦労様〜〜)。
次の日は、久しぶりに当院での開催。
まずは高原先生と私の患者さんの診療および症例相談。
私が今度の症例相談の際にとくに勉強になったのは、矯正治療でなかなか歯が動かない場合、その歯ばかりに目が行きがちですが、多胡先生曰く、「他の部位の噛み合わせが上手くいっていないと口腔内全体のバランスの関係で、目的の歯が動かない場合がある」とのご指摘。確かに、動かない歯の近くに問題のある噛み合わせがありました。ほんとに目から鱗でした。

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診療および症例相談の後は、多胡先生の「ブラックスチェッカー」の講義。
ブラックスチェッカーっていうのは何かというと、歯ぎしりの事を専門用語で「ブラキシズム」と言うのですが、患者さんが睡眠中にどの位「歯ぎしり」しているかを簡易的にしかも効率よく調べられるマウスピースの様なもの。
多胡先生はこの「ブラックスチェッカー」で博士の学位を取得されたんです。
口腔内(歯、顎関節等々)が壊れる原因は、住宅が壊れる理由に とにかく似ています。
歯ぎしり(ブラキシズム)という『地震』と歯石(プラーク)という『白蟻』が口腔(歯、顎)という『住宅』を破壊していると考えて下さい。
だから、歯ぎしり(地震)を止める事は不可能なので、それをいかに防ぐか(予測)というのが課題になるんです。
口腔内の悩みと戦うにはその状況(歯ぎしり)を知らないといけません。
その歯ぎしりの状況を知るための手段として「ブラックスチェッカー」を用います。
多胡先生の講義は、まずブラックスチェッカーの科学的な分析および考察を行った後に、実際の臨床症例の提示を来ないました。
私も含め、当院の従業員さんも多くの質問をさせて頂きました。
研修会終了後は、もうおきまりになった駅中の中華で反省会。

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前回、多胡先生が来たときは新幹線乗車ぎりぎりという反省を生かして駅中での反省会となりました。
これなら時間ぎりぎりまでゆっくり出来ますからね。
とにかく充実の1日でした。
しかし、会場が当院でホスト役はいつもの2倍疲れる(苦笑)。
体力付けなければ。
この研修会は、本当に栄養満点なので歯科医師の先生でご希望の方がいれば西山先生までご連絡いただければと思います。
ではまた2ヶ月後!