技工室
当たり前なのですが、生まれたときから私の実家は歯科医院で、私もその環境が当たり前と思って生活していました。
歯科医院の中には、割合大きな技工室という入れ歯や銀歯を作る部屋がありました。
父や祖父は治療のない時間はそこで入れ歯や銀歯を作っていました。
私にとって、歯科医院というのは当たり前に立派な技工室があるのが普通という感覚でした。
そのため、開業する際にも多くの方々に反対されましたが大きな技工室を作りました。
ただ作っただけではなく、技工用の器具も一通り揃えました。
それが当たり前だと思っていたのです。
ただ、それが世間知らずの行いと知ったのは開業後まもなくです。
歯科医院を開業するだけでも借金で大変なのに、技工所も一緒に開業してしまったのですから。もちろん技工士さんも従業員として迎え、一緒に開業しました。
今ではどの歯科医院でも技工室はありますが、模型に石膏を流したり簡単な技工操作が出来る一坪くらいの小さい場所がほとんどだと思います。
ただ、しろくま歯科の場合はどんどん技工室が多くなって、2室になり技工士さんも3人になりました。
やはり技工士さんがいると出来る診療の幅が大きく広がります。
最初は苦労したけど今は作って良かったと思っています。
もし、私の子供が私の後を継ぐ場合も技工士さんとは上手くやってくれると思っています。
最近のコメント