実習が始まりましたよ。
私が奥羽大学のインプラント科へ聴講生として勉強を初めて2年が過ぎました。
今年も前回までで講義が終了し、今回から実習に入りました。
インプラント科の実習のスタートはシミュレーション実習です。
レントゲン写真を用意し、患者さんの欠損部の骨の状態を確認してから埋入するインプラントのサイズや角度、深さを決定していくというものです。
あらかじめ用意していて患者さんのX線写真の上にOHPのシートをテープで固定し、サインペンでトレースして行きます。
インプラントの手術をする際には、理解しておくべき顎骨の解剖があり、その部位は必ずトレースする必要があります。言い換えれば、全ての構造をトレースする必要はなく要点だけを的確に押さえる必要があるのです。
学生さんのトレースを確認すると大体、トレースが全く足りないか、不必要な情報までもトレースしてしまい余計な情報がゴチャゴチャとしてしまうかのどちらかでした。
今は偉そうな事を言っていますが、私の学生の時代はインプラントの講義は無く、ひたすら先輩に怒られながら指導してもらい、体で覚えていった記憶があります。
私も開業間際でCT撮影が出来なかった時は、今回の様にトレースを行い多くのインプラントの手術を行いました。
若いときに大学院でみっちり先輩にトレースの基礎をたたき込まれたおかげで現在があるような気もします。
大学で教えてくれるなんてとても恵まれた環境にある学生さんが羨ましくなってしまいました。
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