判断の繰り返し、判断の速さ
息子の部屋を作ってあげようと、物置と化している部屋の掃除を始めて居ます。
いや〜〜、部屋の片付けって難しいですね。
嫁に片づけてって頼んでも、なかなかはかどらないのが良く分かりました。
ついつい、荷物を広げて中を確認しちゃうんですよね。事務的な資料や有効期限の切れた保証書や、保管期間の切れた契約書、昔おつきあいのあったお店のチラシ、新聞に投稿した原稿等々、出てくるわ、出てくるわ。
そんな中に、私が開業して2年目のとある日の日計表が見つかったのです。この日計表というのは一日何人の患者さんを診察して、社会保険や国民健康保険のレセプトの点数、物品販売の売り上げ等が一日分書いてある紙です。
その当時は、なかなか手が動かなかったのか、要領が悪かったのか、診療時間が9時頃まで掛かっていたと記憶しています。あまりに夜遅くまで掛かり、しかも給料が安かったので当時の受付の方が直ぐに辞めてしまったくらいです(苦笑)。しかも、一日の来院数は今の1/5でした。
10数年前が一日かけて今の1/5しかこなせなかったのは、、、、逆に言えば現在昔の5倍診療が出来ているのは、手を抜いている訳ではないのです。
もちろん、要領も良くなったと言うこともあるとは思いますが、自分の事で言えば、判断や決断が滅茶苦茶早くなっています。患者さんの口腔内の状態を一瞬みただけで頭の中に診療の手順が思い浮かぶ様になりました。もちろん経営的な事やその日の予約状況等も鑑みての判断です。
例えば、新患の患者さんの場合は、衛生士さんが取得してくれた資料(X線写真、口腔内状況)を診て、一瞬で判断します。
これは、長期間ひとりで何でも判断しないと先に進めないという環境に身を置いていた結果身についた特技なのでは無いかと自分では思っています。
この習慣は、なかなかやっかいで、研修会で勉強した場合、「どの手順で、どのように治療を進めて行けば一番効率的で効果が高いのか・・・・」と考えながら講義を聴いてしまいますし、失敗しないで早く治療が出来る手術の仕方を常に考えている感じがします。
少し自慢っぽくなってしまって嫌みな感じの本日のブログですが(苦笑)、本当なのです。
患者さんから「親知らずは痛いというイメージがあるし、しかも時間が掛かるって聞いたから」という声をずっと聞いていましたので、手術の術式を見直して、最初の頃は90分掛かっていた手術を今は、早ければ15分、遅くても30分では抜歯出来るようになりました。
早いから適当にやっている訳ではないです。むしろ、術後が綺麗に仕上がるようになっています。
もちろん、出来るようになるまで鬼練習しましたけど(本当に今日は嫌みなブログだ!!)。
それと、受付さんや助手さん、衛生士さんが時間的な事を考えて、事前に「今日は時間的に●●●の治療は可能で、△△△は難しいです」と院内の状況も教えてくれるのも大きいです。
つまり、私以外の従業員の判断も速いのです。嬉しい事です。
なんてことを部屋の片付けをしながら考えていました。
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