脳外科医マーシュの告白 ヘンリーマーシュ著
息子と木曜の午後に本屋併設の喫茶店で寛いでいる事は何度もこのブログで紹介しています。今月初めにその喫茶店の帰りに見つけてしまった本です。
著者のヘンリーマーシュさんは、イギリスを代表する脳神経外科医。彼の日常を彼の私情を交えて面白おかしく書かれているノン・フィクション作品。
脳外科という極めて人体の生命の「生き死に」に関係する部位のための苦悩。手術が上手くいかなかった時の挫折、患者さんのご家族への説明、謝罪、患者家族からの控訴。死にゆく人への説明、腫瘍の再発の説明の辛さなどなど、彼ほどのスケールはないしろ、歯科は外科に分類されるだけに、悩みがほぼ同じで共感と痛みをもって読み進みました。
今後、再読するかと聞かれれば、辛くて読まない可能性があるけど、一生自分の本棚の中に収まっている気がする。
娘や息子がその立場になったときのために。
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