偉いぞ、山崎。
私の歯科医院には技工士さんが3人在籍しております。
本当はもう少し人数を増やしたいのですが、もう仕事する場所がありません(苦笑)。
やはり院内技工のメリットは計り知れず、デメリットが見つけられないほどです。
なぜ、院内技工にしたのかと言えば、正直私が子供で甘えん坊だったからです。
つまり、理想が高すぎたんです(苦笑)。
普通は技工室の場所だけ確保しておいて、採算が合うようになってから徐々に技工室を立派なものにしていくのが普通です。ただ、自分はそれでは遅いと思ったんです。時間が経てば当初の理想も薄れ時間と世間に流され自分が駄目になると思ったんですよね。
だから最初から自分の理想に沿った歯科医療を地域の方々に提供するんだっ!と硬い理想論でスタートしたのですがそれはそれは大変でした。
なにしろ、開業当時など、信頼のない若造歯科医師の私が歯科医院と歯科技工室を同時に開業したようなものですから。開業当時は赤字赤字赤字のトリプルA。そんな状態でもまだ技工機材は揃っていないので中途半端な技工しかできない。本当に大変な時期でした。
しかし、借金の多さが私を奮起させたのも事実。それから多くを勉強し、技工機材を買い揃え、キチンとした技工物を提供出来るようになってきました。
三人体制の技工部になって早2年。現在ではほとんどの技工物を院内で作製しています。とても信頼できる外部の技工士さんも二人契約させて頂いております。
一般開業している技工所さんからの依頼も引き受けられるようになっていて、ますます充実してきました。
リーダーの黒澤さんのおかげです。
保健治療部門の技工士トップは山崎さんです。後輩の國分さんを上手くリードし、医院経営に支障が無いように頑張っているのです。やはり保健治療はいまでも医院の大黒柱であることは間違いのないところ。最後の最後の技工物で転んでしまっては話しになりません。
そんな山崎さん。ふと仕事机を覗くと見覚えのないフルクラウンのワックスアップ中。
「あれ?保健でこんな大がかりな治療したかな?」と考え込んでいると、
恥ずかしそうに「これは練習です」とのこと。
空いた時間に練習をしているそう。
偉いぞ!山崎。
先生、涙がでるよ(笑)
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