テレビの影響力
何日か前のお昼の情報番組の中で、東京の有名な先生が、最新の歯科の治療法などについて解説しているのを見ました。
あえて、名前は伏せますが、本当にいい加減な発言で腹が立ちました。
新しい技術の話をするのかと思いきや、最新の機材の話。機材が最新ならば最新の治療だと言わんばかり。
要は、どのように自分の臨床に活用できるかということ。
よく、材料屋が『この器具を導入すれば、最新の診療が・・』とか『患者へのアピールになる』とか言うけど、とんでも無い話。
使い方が間違っていたり、技術が伴わなければ何にもならない。
それと、『よい歯医者の見分け方』とかを最後に得意げにしゃべっていたが、これも笑止千万。
解説の先生がおっしゃっていたのは、自費中心の歯科医院の話。実際にそのような対応がしたくても出来ない先生が大勢いらっしゃることを分かっていない。
歯医者について、よい情報を伝えているつもりが、この業界を窮地に追い込んでいることをもっと自覚して欲しい。
テレビは影響力が強く、視聴者は信じてしまうので、間違った情報は流さないで欲しい。
技工士についても、現在の技工士さんの現状をまったく把握していない。番組の最後の方では、視聴者に誤解を与えてしまうようなことを言っていた。技工士の離職率や生活の苦しさを全く理解していない。
『私の技工士の友人はハワイにプール付きの家にすんでいます』などと言っていたが、その場にいるゲストは、すべての技工士がそのような環境にいると勘違いしていた。
責任のある仕事に就いているのだから、責任のある言動をお願いします。
この番組、新聞のテレビ欄を見た時から気になっていて、
どんな内容なのか見たいなあと思っていました。
結局は見ることができなかったのですが、
実際にはそういう内容だったんですね・・・。
メディアって、すぐ信用しちゃう私みたいな人がいるので、難しいですね。