予測不能な顎の動き
何年か前の講習会で聞いた話なのだけど、顎の動きは、予測不可能なのだそうです。
技工物ができあがり、顎の予想出来る動きを想定して、咬合調整を行い、患者さんの口の中に接着します。
定期健診の時に、当時付けた技巧物の状態をチェックするのですが、予想外の部位がすり減っていることを発見することがよくあります。
最近、こんな事がありました。事前に何度もチェックして、荷重や負担が掛からないように調節したのにも関わらず、咬合が高い為に調整して欲しいという要望がありました。
何度もチェックして、口腔内に装着しているのにもかかわらずです。
このようなことは何も私の歯科医院だけの話だけではないようで、一番負担のかかる部位はどこかという研究が行われ始めています。
そうした研究では、一番負担のかかる歯は、上顎の第二小臼歯という説も出てきています。
大臼歯かと思っていたら、そうではないようです。
考えてみれば、第二大臼歯だけ4本とも虫歯の患者さんはとても多いです。
人間の体のサイエンスは、とても奥深く、診療をやればやるほど迷宮に迷っていく感じがする毎日です。
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