こんなもの見つけました。
日々の診療の中で、良い治療が行える条件を一つあげなさいと言われれば、迷わず、『明視野の確保』と答えます。
つまり、“患部がよく見えていること”
口の中は、薄暗い洞窟のようなものです。しかも小さい。その小さい口の中のさらに小さい歯の裏側の端にむし歯があるなんて状況の時、その患部がよく見えているか、見えていないかで大きく治療成績に左右されてきます。
歯医者に成り立ての頃は、この『明視野の確保』が上手く出来ないために、治療がうまくいかないのだと思います。後は、その歯ばかりを凝視し、他の歯が見えていないとか・・・・・。時間が経てば、ミラーテクニックといって、小さな丸い鏡を口の中で駆使して『見る・診る』技術が向上してきます。
しかし、いくらこの見る技術が向上しても、光源の確保がすごく難しい。人間の力ではどうしようもない。手術室では大きな無映灯があるのは、すこしでも成功確立を上げるために最大限の光源を使うのでしょう。
私も歯科用の光源を求めて今まで多くの機材を購入しました。手術室には、無映灯やサクションチップに取り付ける光源。拡大鏡には専用のライトもつけています。しかし、どれもこれも高価なものばかり。まだまだ一般診療にまで専用の光源が無くて困っていました。
そんなとき、この写真の光源を見つけました。ヘッドギアタイプで値段も驚く程安い。ややヘッドギアのバンドがチープな感じですが、頭の上にしっかりと固定さえしてくれれば何の問題もありません。これと同じような光源は、購入するのを諦めていたのですが、これを見つけたときは即買いでした。難点は電源が電池だけということ。その部分を抜かしてもとてもよい商品です。うれし。
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