私の考え
今日のお昼の休み時間の事だったそうです。
私が午後の診療のために診療室へ来たとき、従業員の1人が駆け寄ってきました。
「先生、XXXXXさんから電話がありました。」
「それで、なんだって?」
「今すぐに、私の知り合いの人が歯が痛いから診て欲しい」
従業員は、すぐに対応したらしいのです。
「では、3時から診療が始まりますので、そのとき来てください。予約の患者さんが優先になりますので、すこしお待ちいただく事になります。」
それを聞くや否や、
「なんで、痛いと言っているのに、待たねばならんのだ、今すぐやれ」
「おまえじゃ話にならん。院長をだせ」
従業員が答えます。
「院長は3時になったらきますので」
XXXXXさんは、すぐに怒鳴り散らしたそうです。
「だから、おまえの所はだめなんだ、☆☆☆さんの所の社長も、融通が利かないっていっていたぞ。」
そういって、電話を切ってしまったそうです。
私はその話しを聞いて、とても悲しくなりました。
私は、出来るだけ患者さんを救いたいと努力しています。しかし、それには限界があります。
医療はマンパワーです。
従業員も私も人間です。そのため、機械のように働き続けることはできません。
良い医療を提供するために、昼は休養が必要なのです。
それと、私たちの仕事はピザの宅配の様にてきぱきとスピードを上げて仕事をする訳にはいきません。(宅配ピザのみなさん、例えに上げてすいません)
患者さん、1人1人に十分な説明と治療を施さねばなりません。
また、予約制を採っている他の医療機関も同じと思いますが、仕事や家事をやりくりして予約を取り、診療に通って来てくださる患者さんを優先するのは当たり前だと思うのです。
本音は誰でも、「今すぐ、私を最初に治療して」と思っているはずです。でもそれを口にせず、痛い所を我慢して順番待ちをしてくれる患者さんに敬意を表したいのです。
私は、身内の診療や友人の診療も予約を取ってもらっています。開業当初は夜や休日に行ったこともありましたが、今はもうやめています。せっかく予約をとって来ていただいている患者さんに申し訳ないからです。
今後も私は今の気持ちを変えるつもりはありません。ご了承いただければとてもうれしいです。
私たちは、ただ粛々と毎日を丁寧に過ごすだけです。
その患者さんも☆☆☆さんの所の社長も大した人間じゃないわね~。色々なところで権威を武器に何かやらかしてそう。わたしは偉くなっても気つけよ~。(←そんな心配はいらんが)
私も看護師をしていたので似た様な経験をした事があります。
偉そうな肩書きを持つ人ほど、自分の思い通りに事が
運ばないと怒ります。そしてそういう人に限って、Drには何も言えず、スタッフにあたったりするのです。
医療はサービス業ですが、サービスを受ける側にも礼節をわきまえて欲しいと思います。
とくにしろくま医院は技術と知識でレベルの高いサービスを提供してくれているのだから、予約が多いのは仕方のないことだと思うのです。
・・・その方が見ていたら、辛口でしたかな?
でも、いつも親切・丁寧に仕事をされている先生やスタッフが嫌な思いをされてると思うと書きこまずにはいられませんでした。