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2007年5月29日 (火)

歯科とCoQ10(コエンザイム・キューテン)

本日は、鶴見歯科大学の斉藤一郎先生の著書からお届けいたします。

アンチエイジング医学を語る上で、サプリメントは欠かせない要素の一つです。サプリメントを摂取するのは口から。

「口からはじめるアンチエイジング」を語る上でも、不可欠な存在です。

唾液の専門家として、私が現在最も注目しているサプリメントについて述べましょう。

これまでにも触れましたが、それは、「CoQ10」と呼ばれる抗酸化物質です。現在、「コエンザイムキューテン」というような商品として大変な人気を集めており、メーカーの製造が間に合わない程だと報道されています。

CoQ10はもともと心臓病の治療薬として使われていたもので、協力な抗酸化物質としてフリーラジカルの除去作用を持っていることが数多く報告されています。癌を破壊するT細胞の増加を助ける効果があることも報告されています。

CoQ10は、私たちの細胞すべてに存在します。人の体内で生合成され、また魚介類など多くの食品からも少量は摂取できます。(イワシやサバなどの青魚や牛肉などの食品に含まれますが、その量は決して多くありません)。そして、私たちが健康的に生きていく上で、必要不可欠な物質でもあるのです。

一方で、CoQ10は加齢などにより減少し、不足しやすいという特徴があります。CoQ10はミトコンドリアに多く含まれ、エネルギー産生に多大なる貢献をしています。

健康維持や老化対策のためには、目安として1日30~60ミリグラムの摂取が推奨されていますが、30ミリグラムのCoQ10を摂るためには、イワシなら6匹分、牛肉なら950グラムも必要なのです。食品からだけではなかなか摂りきれないため、サプリメントで補給するのが効果的だとされています。

CoQ10は、歯周病に対する予防効果も認められています。これも歯科医である私がCoQ10に注目している理由の一つです。

アメリカでは、CoQ10入りの歯磨き粉も売られています。歯周病は生活習慣病であり、虫歯とならぶ2台疾患です。

私たちは、現在、CoQ10を含有したチューインガムの開発に取り組んでいます。このガムによるサプリメント摂取という形式は、体内への吸収を考えた際、大変有効な方法だと考えています。

参考文献 不老は口から アンチエイジング最前線 斉藤一郎著 知恵の森文庫

CO Q10 利用してみようと思いました。


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