目で確認する技術
私も歯科医師になってもうだいぶ経ちますが、昔と今では何が違うのかと確認する時があります。
歯科医師になったばかりの時は、自分の手先や、術式の順番を正確に行う事が大前提で、とても患者さんを見ている余裕がありませんでした。
もちろん、患者さんは、私の治療のためのモルモットではなく、自分が治療して欲しいために来院しているので、感情があります。
私に余裕が無いので、患者さんを気遣う余裕なんかはもちろん無く、患者さんとのトラブルはしょっちゅうありました。
しばらくして、自分の治療にも慣れてくると、やっと患者さんを気遣う余裕が出てきました。
しかし、治療が上手くなったと言うのでは決してありませんでした。
単に術式に慣れたという話です。
その頃は大学に所属していましたし、精神的にもまだ幼く、本気でもありませんでした。
今、開業してから、その頃と比較すると、以前よりだいぶ上手になったと自分でも思います。
それは、視野が広がったからです。患者さんの環境のことまで考えられる様になってきました。それは治療に関してもです。
歯を治療するにも、治療する虫歯をしっかり目で確認しています(当たり前だけど。)
血液や筋肉、頬(ほほ)などをしっかり排除して、しっかり目で確認して行います。これが意外に難しかったんです。昔は。
口の中という狭い場所で、虫歯だけを的確に見つけ、排除していくというのは、明視野(しっかり見える状況)でなければ不可能です。
親不知(おやしらず)を抜歯する時も、時間が掛かっていた昔は、粘膜の中でまだよく歯が確認出来ないうちから抜きに掛かっていたため、今より時間がかかっていましたし、治療後の状態も悪かった様に思います。
現在は、出来るだけ粘膜に傷を付けないように多めに切開して、よく歯が見えるようにして抜歯しますので、時間も短いし、目でしっかり確認しながら縫合しますので、傷口も目立たなくなりました。もちろん術後の経過もいいです。
昔は粘膜を多く切ると、治りが悪くなるのではないのかと心配していましたが、しっかり目で確認してきちんと縫合してさえいれば問題ないのだなと確信しています。
私が上達してきたのは、技術では無く、目で確認する技術が発達してきたからだと言っても過言ではありません。口の中も、周りの環境も。
バックボーンを見て下さる医療者はイイ!嬉しいものですよ…患者にとっては。
ところで、実は患者も医療者のバックボーンが気になるってご存知でした?ウフフ。患者どうしで結構噂とか(どーして治療以外の会話はシドロモドロなんだろう、とか、どうして胸ポケットの上部にいつもボールペンの痕があるんだ!…とかで爆笑)してるんですよ♪アイドルみたいですよね。
顎関節症の解説ありがとうございました。今、まさに顎関節症なんです。もう治らないかと諦め気味です…(笑)。一応スプリントを使用したり「カミカミ体操」なんかもしてますが、「うーん、顎ばっかり気にしてるが、肩や腰との関連性はどうなってるんだろうなあ??」とか思ったり。人体とは不思議ですよねえ…ふぅ。
過去の患者さんとのトラブル…なんてここでは公表出来ないですかね?無理ですかね…やはり(´・ω・`)ショボーン
目は口程にものを言い これは格言
毎日の暮らしの中で、もっと良く見ておけば
と思うことだらけ、反省
みるには 見る ・診る・観る・看る・視る・etc.
目はおりこうさんですね。
さらこさんへ
コメントありがとうございます。
顎関節症は完全に完治するのが難しい病気です。しかし、生活に支障が無いほどに回復することは可能だと言われています。あきらめずに頑張ってください。
それと、このブログは完全に私の身元が明らかになっているので、過去の患者さんの事を言うことは出来ません。すいません。
ゆここさま
コメントありがとうございます。
本当に目はお利口さんです。
昨日講習会でお世話になりました池田です。いろいろ教えていただいてありがとうございました。今後もいろいろご指導よろしくお願いします。
池田先生
昨日は、こちらこそお世話になりました。一度遊びにいらしてください。私に出来ることは何でも協力いたします。
これからもよろしくお願いします。