歯石を取ってみよう5
前回までは、患者さんと歯科医院での歯石除去に付いて説明いたしました。
今日はタイミング良く「デンティスト・スケーリング・ルートプレーニングセミナー」を受講してきましたので、その模様をレポートしたいと思います。
もともとスケーリング・ルートプレーニング(歯石除去)というのは、衛生士さんが行う事が多く、歯科医師は的確な指示が出せればよいと私は考えていました。
しかし、実際今回のセミナーを受講してみて感じたことは、これらは歯科医師の私もどんどん積極的に歯石を取っていかなければいけないと感じました。
原因が分からずに、長期違和感が持続している症例なども、実は小さな歯石(バイオフィルム)が根の表面に残っていることが多いという結果も出ているそうです。
これは衛生士さんと共に歯石を探して行かなければいけないとも思っています。
さて、肝心のセミナーの話です。
講師の先生は、「このセミナーは歯石除去だし、歯科医師の先生方が来るか心配だった」と笑っておっしゃっていましたが、実際はとても盛況で、キャンセル待ちまで出たそうです。
このセミナーで習った事はおおきく分けて2つありました。
講師の先生は東京でご開業なされているのですが、実情は私のいる福島とそう変わりませんでした。
他の理由(歯が痛い、違和感)で来院なされる事が多い患者さんに、歯石除去をお勧めするのは非常に大変な事だということ。実際歯石で歯に痛みや違和感が出るのは、だいぶ重症の場合が多いのでたいていの患者さんは無関心の事が多いのだそうです。
そこを、しっかりすべての虫歯や歯周病の原因はプラークコントロール(歯石除去)にあるということをしっかりカウンセリングして納得して頂く必要があるということ。
もう一つは、器具の正しい扱いかいかた。私はこのセミナーを受講して、いかに自分は独自の扱いをしていたのかが分かりました。
正しい器具の扱いをすると、
・まず良く歯石が取れるということ(あたりまえですが)。
・良くとれるので時間が余り掛からず、患者さんの負担が少ないということ。
・適切な姿勢のため、肩の力が抜けて適切な操作が行え、疲れが少ないということ。
毎日多くの患者さんを見させて頂いているため、疲れが溜まらないというのは本当に助かります。本当に今回も良い勉強をさせて頂きました。
しかし、今回1回限りの勉強では、自分自身少し不安が残りました。この勉強会のアドバンスコースがどうやらあるらしいので、そちらの方も受けてみようと思います。
歯石が上手くとれる様になれるといいのですが。(自分で想像してみて、歯石取りの上手い歯科医師はすこし格好いいとおもったりして。笑)
それと、今回勉強会に参加してみて良いことが他にもありました。
隣に座っていらっしゃった、神奈川の三浦でご開業の鈴木先生と親しくして頂いたことも大きな収穫でした。今後もいろいろご指導していただければうれしいのですが。
歯石のセミナーで、他の先生のさまざまな情報をいただけるというのも、勉強会の醍醐味の一つです。
帰りは、久しぶりに京橋の「美々卵」へよって好物の「えびおろし」を食べ、大きな本屋へ寄ってたくさん本を購入して帰りました。
東京は旨い飯と良い本がたくさん売っているところがとても好き。
来月の勉強会も楽しみになってきました。
今後も歯石取りの情報があれば、この場でアップして行きたいと思います。
歯石を取った事がないので今度おねがいします
しろくま先生 解答ありがとうございます。
大きな勘違いをするところでした。
また、いろいろと教えてください。
お願いします。
先生のブログ楽しく読ませてもらってます。
大変勉強になりますので、
是非続けてください。
応援してます。
ティースさま
わかりました。こちらこそお願いします。
宮ちゃん 様
こちらこそありがとうございました。
私も素朴な疑問で、全くノーケアでした。
またお願いします。宮ちゃん 様のようなコメントは
本当にうれしいです(涙)。またがんばります。