アンチエイジング8
昨日の続きです。今日は加齢と口臭の関係についてです。
加齢と口腔内の関係で最も厄介なのが歯周病です。特に40歳以降の人であれば、「80%を越える人が感染している」(ライオン歯科衛生研究所・黒川亜紀子さん)
この事は誰もが他人事として片づけてはならないのです。
しかも、歯周病に罹患した場合、歯科医を頼るほか根治の方法はないのが実情なのです。
「歯周病が起こるのは、歯周ポケットなど、歯ブラシでは届かない場所」と訴えるのは、審美歯科やホワイトニングにおいて活躍しておられるノブデンタルオフィスの北原先生。
歯周病を防ぎ、進行を抑えるためにも、プラーク(歯垢)を減らす食事が肝心になります。糖類を減らし、咀嚼数を増やす食事を意識しましょう。
歯周病でもっとも気を付けるタイプの人なのが、「歯医者いらず」のタイプだと言われます。虫歯と歯周病では、その原因になる菌の性質が正反対であるからです。
「虫歯がない40代以降の人ほど、深刻な歯周病に感染している事が多い」とは前出の北原先生。
歯周病は少し血が出る程度で、痛みもほぼ無いため、患部の悪化が気が付きにくいのです。
一方、歯周病が生み出す、もう一つの弊害は口臭です。臭いが気にだしたら、まず歯周病を疑って良いといいます。
口臭を生み出す原因の90%が口の中。その代表的なものが歯周病原菌なのです。歯周病が進行すると菌が増殖し、メチルメルカプタンというガスを発します。これがあの口臭独特の臭いそのものになります。
口臭を最小限にくい止めるためには、歯や歯肉はもちろん、舌の衛生に気を留めることも大事になってきます。それには、舌専用(写真参照)のブラシで清潔にすることが大事になってきます。
また、緑茶を飲むことも効果的です。緑茶に含まれるタンニンは、舌苔(舌につく白いカビのようなもの)を分解、除去する効果が高いとされています。
食後にお茶を一杯飲む習慣は、実は口臭予防にも役立つのです。
加齢を防ぐ意識は、とかく容姿にばかり向いてしまいがちです。歯並びや口臭が気になり、人前でも気をつかう。これは老化を防ぐサインでもあるとこの章は閉じています。
明日は、口臭を防ぐまた別の方法をご紹介いたします。
参考文献 日経おとなのOFF2月号
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