しろくま歯科医院 WEBサイトへ

しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
calender

2024年10月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    
AED
当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

最近のトラックバック

アーカイブ

リンク



« アンチエイジング4 | メイン | 3つの心がけ »

2006年3月 6日 (月)

切磋琢磨

昨日は、久々に母校の勉強会へ参加してきました。

私はこの勉強会をとても楽しみにしていました。学友や諸先輩に会えたり、ご無沙汰の大学のことを聞きたいと思っていましたので。

今回の勉強会は「臨床・画像診断と咬合診断」というものでした。

先日、西村先生のところへ打合せに行った時も診断の重要性を再確認してきたのですが、今回はその診断がメインの講義だったので、何日も前から身を引き締めてかかろうと決めていました。

今回、参加する前に思っていたことは、今回勉強意する画像診断や咬合(かみ合わせ)診断は、未熟ながら毎日行っているものです。もし、私が知っている域を超えない内容なら、今までの診断に間違いがないと胸を張って明日からの診断に、さらに自信がもてますし、未知の内容が含まれているのなら、さらに知識をつけて診断の幅を広げることができると、どちらに倒れても悪いものにはならないと思っていました。

前の晩に新幹線の時間をチェックし、時間に余裕を持って望んだはずでしたが、私が使っている新幹線時刻表が少し古い物だったらしく、予定していた新幹線が無く、次の新幹線の東京着の時間が9時16分だというのです。勉強会開始が9時30分ですので、たぶん間に合わないだろうな~と少し焦ってしまいました。幸い、新幹線は時間通り東京に着き、奇跡的に乗り継ぎがばっちり決まって、時間ぎりぎりに会場入りする事が出来ました。

講義の内容は、良い方へ裏切られ、大変実りの多い勉強会になりました。

我々歯科医師はまず、患者さんと接する時には問診と言って、患者さんの症状を聞き出し、X線撮影を行います。その後、問診とX線写真を元に診断を下して治療というプロセスへ移って行きます。文章で書いてしまえばどうってことないのですが、これを実際に行うときは、すべてを瞬時に頭の中でまとめて行きながら、最終的な診断を下して行くのです。

しかし、与えられた情報だけですべてを決めていくのですから、十分な意志の疎通が出来ていないと間違った判断をしてします可能性もあるのです。

昨日の講習では、まず、歯科医師が患者さんに対して欲しい情報を上手く聞き出す様に誘導していくことも大事だと言っていました。

「だって、そんなこと患者さんは言っていなかったよ」なんて医療裁判の時に言ったって後の祭りだと言うことです。

それと、X線写真を見て診断を下すときでも、十分な情報が得られていない場合が多いと思った方がよいということ。撮影した写真では不十分だと感じだ時は、患者さんに説明して少し撮影角度を変えたりして、十分な情報を得られる手がかりをつかむまで検査を続ける必要があると言うことを学びました。

しかし、こちらの撮影技術が未熟なために何度も撮影し直すのでは、よけいな被曝量が増えてしまうので、こちらの技術向上・鍛錬が必要だと感じました。

それと、逆転の発想なのですが、病的な組織を診断するには、正常な組織像を理解するという事がもっとも大事だと言うことです。

冷静に考えれば当たりまえのことなのですが、こうしてお金を払って、当たり前の事を習うというのはすこし複雑なことです。いかに日頃さぼっているかが分かります。反省材料です。

時代の流れを感じる事が出来る勉強会でもありました。昔、父が診療をしているとき、私に自慢したものです。「この機械は口の中全体が写真で撮る事ができるんだぞ。」とX線装置を購入した当時言っていました。

想像するにその当時パントモグラフという口の中全体が撮影出来るX線装置は最先端の機材だったのです。私の開業した当時はデジタルX線という、画像が瞬時に出来る機材が最先端でした。あれからわずかな年数しか立っていないのに、既に最先端と言う感じでは無くなってしまいました。

今後、それも近い将来(機材の値段が下がればということですが)、開業の際には、院内にX線CTスキャンが当たり前の時代が来るのかもしれません。昨日の説明によれば、そう遠くない未来には実現しそうです。とにかく凄い情報量ですし、一度の撮影ですべての情報を得られるというのは魅力的です。

咬合の診断に関しては、やはり多くの考え方が存在するのと同じ様に、私が行っている咬合の理論とは少し違う感じがしたので、診療で使うにはまだまだ多くの考察が必要かもしれません。

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/161388/5540663

このページへのトラックバック一覧: 切磋琢磨

しろくま先生、このブログ毎日楽しみにしています。日曜日の講習会ご苦労様でした。画像診断とその機器については本当に毎日毎日進歩です。しろくま歯科様がオープンのころはデジタルレントゲンが最先端でしたが、近年開業される歯科医院では「将来を見据えてCTスキャンを設置できるように」という希望が増えてきています。歯科医と言っても口腔内だけではなくなりましたから先生方も切磋琢磨大変ですね。
ところで千葉の中庭にある河津桜の木、今日見ましたらずいぶんピンク色になっていました。

by しまだ | 2006/03/07 0:28:07

しまだ様
コメントありがとうございます。千葉の方はもう春の景色がちらほら出てきたみたいですね。うらやましい限りです。CTも実際間近で見て、体験させて頂いたのですが、とても実用性が高く、インプラントを導入されている先生は歯科医院に設置しても良いかもしれません。O社はどうなのでしょうか?今回の業者設置の中にはありませんでしたが、期待していいのでしょうか?まだまだ我々歯科医師も、業者の片も勉強と研究は続けていかなければなりませんね。またコメント下さいね。お待ちしています。

by しろくま | 2006/03/07 10:58:21

コメントは記事の投稿者が承認するまで表示されません。