その視点は無かった(汗)
昨日のブログの続きです。
技工士のIG君から、他の研修会の話を聞いたのですが、今回はその話。
噛み合わせの考え方は、本当に沢山の考え方があり、どれが正しいかの答えはこの先もなかなか見つかる事が無いような気がします。
なぜなら、どの先生も、自分の信じている噛み合わせが「一番正しい」と思っているから。
実際、私も噛み合わせは2種類方法の考え方のミックスで行っている状態です。シークエンシャル咬合とドーソン法です。
本当は「シークエンシャル咬合」1本に絞りたいのですが、なかなか現在の保険の範囲の中で「シークエンシャル咬合」を施行するのは難しいです(ただ、エッセンスを取り込む事は可能です)。
保険の中ではドーソン法という噛み合わせのメソッドに従って治療をする事が殆どです(ただ、患者さんが保険治療以外の選択枝も視野に入れてくれれば、シークエンシャル咬合に変更する事は可能です)。
私がこの二つの噛み合わせを掛け合わせて使っていけるのは、その二つは「歯」だけでは無く、顎関節を中心に考えているから。
少し噛み合わせについて書きますが、噛み合わせはざっくり3つのタイプに分かれます。いわゆる歯科医師が理想としている1級咬合。下顎が上顎よりも奥に位置する2級咬合。下顎が上顎よりも前に位置する3級咬合です(歯科医師が理想としている1級咬合でも各歯牙の傾きや位置、大きさにより治療が必要な事があります)。
私達のスタディーグループでは、歯牙の傾きや位置が悪いせいで、下顎に付いている下顎頭という顎関節の関節が非対称になってしまってる事が顎関節症を引き起こし、ひいては身体的な不調や自律神経の不和につながると考えています。いわゆる見た目よりも身体のバランス重視です。決して見た目(前歯が綺麗にそろっているのが噛み合わせ治療とは言わないのです)ではないのです。
話がかなり脱線してしまいましたが、今回技工士のIG君から聞いた他の勉強会の噛み合わせの考え方が、かなり私たちとは違っていたので、それを今回は書きたいと思います。
上記でも書きましたが、私たちは顎関節を中心に噛み合わせを組み立てます。
だから、人間の成長や変形の原因を考えて、その原因や成長を阻害しているものを特定して改善していくことにより、人間の身体的改善力を利用して噛み合わせを治して行く、もしくは悪化させないようにさせるというものです。
全てがそうでは無いのですが、噛み合わせが悪い場合は、上下の噛み合わせが深くかみ込んでいる場合が多いのです(何度も書きますが、全てがそうではありません)。だから、最初の段階としは、噛み合わせを0級にする(上記で噛み合わせは1,2,3級があると書きました)。つまりあえて、噛み合わせを高くして噛まないように持って行きます。そこから、理想の噛み合わせに器具を使って噛ませてい行くのです。
今回技工士のIG君から聞いた噛み合わせは、どちらかと言えば、噛み合わせを(かなり)削って、低くして合わせて行くというもの。我々からすると、噛み合わせを低くすると、顎の痛みを併発してしまうので、極力しないやり方です。
噛み合わせが低くなると、顎関節部が当然圧迫されますから、顎が開かなくなったり、痛みが出てくると思ってしまいます(顎関節部は人間の体の一部ですが、精密な機械と同じですから圧迫されると壊れます)。
で、今回IG君から聞いた研修会の話では、顎関節部に異常が出たり、痛みがでると、整形外科領域で使用する薬(ボトックス)を注射するらしいのです。
正直、この話を聞いた時は、全く理解出来ませんでした。というか、未だに理解出来ていないので、比較や批評する事も出来ません(苦笑)。どうやってこの薬を使用して、噛み合わせを改善していくのか全く分かりません。
知りたい様な、知らない方が良い様な(苦笑)。
IG君の話を聞けば、効果が出ている様なので、あながち悪い方法ではないのかもしてません。
でも、多分、私は怖くて使わないと思います。
ていうか、どうやって顎関節部のあの複雑なガジェットをボトックスで改善するわけ?
IG君、もっと情報をください(哀願!!!!)
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