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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
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2017年6月 1日 (木)

パウロ・マロ先生

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もう2ヶ月前の話しになってしまうのですが、4月23日に仙台にてノーベルバイオケア社主催の研修会が開催されました。
講師は、ALL-ON-4の開発者でもあり、教育者でもあるリスボンから来日されたパウロ・マロ先生と東京の銀座でマロ・クリニック東京の院長でもある下尾先生
この日は丁度、町内会の清掃作業が朝からあったのです。しかし、その清掃作業に出てしまうと仙台で行われているこの研修会に参加出来ない。
奥さんにその事を話すと、快く快諾。なぜかマロ先生の事を知っていたのです。
なんで、マロ先生の事を知っているの?と訪ねると、結婚したばかりの頃に、院長室の私の部屋に紙が貼ってあったって言うのです。
何の事かと思ったのですが、私も直ぐに思い出しました。
私は小さい紙に「俺は東北のマロになる」と書いて貼っていて目線の先にいつもその言葉を心で反復しながらインプラントを勉強していたことを思い出したのです(苦笑)。奥さんはその『マロ』って言葉を覚えていたんですね。
昔は研修会の場合は前日の夜に会場近くのホテルに宿泊していたのですが、最近では加齢の為か早朝に新幹線に乗車して行く方が楽になってきました。
つまり朝新幹線に乗って到着出来ない会場には行かないって事ですが・・・・。
当日は生マロに会える嬉しさで、早めに仙台入り。早すぎたため、近くの喫茶店で少し寛ぎました。
30分前に会場入り。

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なんと一番乗り。

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会場に入る時に翻訳機を手渡されました。
ついに念願にマロ先生の講義が開始しました。
マロ先生が苦労しながら、ALL-ON-4のプロトタイプから現在の治療法に落ち着くまでの話しです。
講義の後半はALL-ON-4やインプラント治療に用いるインプラント体に関する講義でした。
やはり、失敗や経験に基づいて設計されているノーベルバイオケア社のインプラントは違うと思いました。
現在、インプラントメーカーは多く存在し、沢山の新しいインプラントを開発されています。
そして、悲しい事に価格が安い方に傾いているのです。
それに逆行してノーベルバイオケア社のインプラントはインプラント体の価格が上がっています。
マロ先生によれば、現在のインプラントは、ノーベルバイオケア社のインプラントの模造品が多いとの事。ノーベルバイオケア社は開発費を掛けている為にインプラント体の値段を下げられないとの事でした。
また、今のインプラントは「良く骨に生着する」というコンセプトが主流になっていますが、それよりも大事なのは、マロ先生によれば、「良く生着するのは当たり前で、耐久性があるインプラントが大切」とも仰っていました。
これは同じノーベルバイオケア社の中にあるインプラントにも良く生着するけど、強度に問題があるインプラントは数多く存在すると警笛を鳴らしていました。

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私は昔からあマロ先生の推奨していたインプラントを使い続けてきました。値段が高くなりましたが将来の事を考えれば安い投資です。
良く食事に気をつける話しをテレビ等で見かける事があります。「体に入る食品だから、気をつけたい」みたいな。
インプラントこそ、長期間体に入って機能していくものなので良質で安全なものを入れたいです。
安いけど、折れやすい、不具合が出やすいでは何のための医療か分からないから。
午後は下尾先生の講義。

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マロ先生の開発されたALL-ON-4を日本人の顎骨に合うような手術法、及び注意事項をデータを交えて詳しく解説してくれました。
ここ何年かの研修の中でベストの研修でした。