しろくま歯科医院 WEBサイトへ

しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
毎日のケアについてのアドバイスを載せていきます。
calender

2024年5月

      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
AED
当院では、心停止の救命措置に必要なAED(自動体外式除細動器)を設置しております。

最近のトラックバック

アーカイブ

リンク



« 思うようには行かないんです。 | メイン | 全ての医療機関の役目とは »

2016年6月15日 (水)

インプラントをお考えの患者さんへ

インプラント治療を勉強し、自分でも施術し始めてからもうすぐ20年になります。

Img_0693


本当にあっという間でしたし、まだまだ勉強(知識)が足りていないし、勉強も継続してしていきたいと思っています。
ただ、一つ分かっている事があります。
それは、インプラントは、患者さんの口の中に入ってからが勝負と言うことです。
どうしても、インプラントは保健治療ではないですし、手術が必ず必要です。
治療期間中は、インプラントの歯を入れるということだけでイベントの様になってしまい、インプラントが口腔内に入ってからの事はもうどうでもよい感じになってしまう傾向があります。
自分自身の歯ですら持たすことの出来なかった歯に良くない生活習慣なのです。
人工のインプラントが生活習慣等が改善されなくて持つと思いますか?
厳しいようですがこれが現実です。
インプラントはメインテナンスが出来なければ、寿命がかなり短くなります。
逆に言えば、メインテナンスがしっかり行えれば、ご自身が考えているよりももっと長持ちするかもしれません。
このことは患者さんが悪いのでは無く、歯科業界の事情があるのですが、インプラントの種類が多すぎるのです。私の使用しているノーベルバイオケア社やストローマン社の様なワールドスタンダードな会社のものや、聞いたことも見た事もないインプラントもあるのです。
大方メインとなるインプラント会社は20社くらいでしょうか。
全ての器具を揃えて、患者さんのインプラントのメインテナンスを行えれば問題ないのですが、そのような事は凡そ不可能なのです。
そのため、インプラント手術を受ける際のお願いとしては、インプラント手術を受けた場所でずっとメインテナンスを受けて欲しいのです。
例えば当院でも、当院で手術予定でも転勤や引っ越し予定のある場合は、引っ越し先での歯科医師の先生にお願いして手術をして貰うようにしています。
引っ越ししても当院へメインテナンスに通院出来るというのであれば、手術は引き受けております。
また、インプラントの手術も術者の先生でなければ分からない事もあります。
ですので、できるだけ自宅から通院できる距離、もしくは、通院可能な通院手段をお持ちになってからご相談頂ければと思います。
最近は、他院にて手術されたインプラントの術後の処置やメインテナンスの依頼が多いのです。
正直言って、手術をしていないので状況がよく分からないのです。
そのため、最近では新患で他院で入れたインプラントの患者さんがいらっしゃった場合、前の医院へ戻れるであれば、手術をした医院へ戻って貰いメンテナンスをして貰っています。
メインテナンスをしない歯科医院はインプラント手術を行う資格はないと思います。
ちょっと無責任すぎます。
それから、インプラントに向かない患者さんのタイプとしては、「時間がないので出来るだけ早くお願いします」という患者さんもインプラントは辞めた方がいいでしょう。
この台詞を言われる患者さんは、長期で通院出来るタイプではないのです。
今日は厳しい様ですが、インプラントをして良かったかと思えるようにしたいのです。これは高い買い物だったなと思わせたくないので・・・・。