歯磨き嫌いの子の完全克服テクニック
本日は、倉治ななえ先生の著書「子どもの歯をじょうぶにきれいに」よりお届けいたします。
歯磨き嫌いの子タイプ別完全克服テクニック
★歯ブラシを見ただけで逃げる『歯磨き恐怖タイプ』
このタイプの子どもには、歯磨きは決して怖い事ではなく、お風呂で体を洗ったり、トイレのあとの手洗いと同じ習慣だということを教えましょう。
歯磨きをテーマにした、楽しくてかわいいしつけ絵本やビデオなどを見せるのも良い方法。そのあと、歯ブラシを持たせて絵本の登場人物の歯を磨かせたり、人形の歯を磨かせましょう。ここまでくれば、仕上げ磨きまでもうひと息。子どもがその気になるまで気長にまちましょう。
★泣いて磨かせてくれない『号泣タイプ』
とにかく、手早く手短にすませることです。「あ、チャンコだ!」と子どもがハッとするようなことをお母さんが言うと子どもは一瞬泣きやむもの。そのすきに、数秒でよいのでサッと磨いてしまいます。もちろん終わったら「やったー!歯磨きできたね、おめでとう!!」などと褒めちぎってあげて。少し大げさなくらいでもいいですよ。
★歯磨き剤の味を嫌がる『こだわりタイプ』
歯磨き剤の味が合わないようなら、今まで使っていた歯磨き剤をちょっとお休みして、別のタイプに切り替えてみましょう。口がゆすげないお子さんなら、研磨剤の入っていないフォーム(泡)やジェルタイプが良いでしょう。歯科専用のものには、味や感触がマイルドなものが多く出ています。一度歯医者さんで試してみれば。
★首をふって嫌がる『イヤイヤタイプ』
仕上げ磨きの体制をとっただけで首をふって嫌がるお子さんもいますね。小さなお子さんならスキンシップ不足かもしれません。抱っこやマッサージ、くすぐりっこ、髪をとかす、シャンプーをしてあげるなど、日常生活の中で、からだに触れられることに慣らしてあげましょう、あるいあはゴロゴロ芋虫、でんぐり返しなど転がる遊びなどで姿勢の変化に対する恐怖を取り除きます。実際に磨くときは、子どもの頭を両手ではさんで磨きます。お父さんにちょっと足を押さえてもらうなど協力してもらっても良いでしょう。ただし、歯磨きは押さえつけて長時間ゴシゴシするもの、と思わせないためにも、落ち着くまでは手早くすませるようにしましょう。
★歯ブラシをかむ『カミカミタイプ』
歯ブラシをかんでしまったら、子どもが口をあけるまでジーッとお母さんも待ちましょう。口をこじ開けて歯ブラシを取り出したり、叱りつけたりしないことです。いずれ口をカパッと開けますから、そのすきにササッと磨いてしまいます。そして終わったら「もう終わっちゃた!さすが!えらいね!」とオーバーなぐらいほめてあげましょう。なんだ歯磨きって痛くないし、すぐ終わるんだ、と思ってもらえれば大成功です。
★全身で抵抗して断固拒否する『大暴れタイプ』
「我が家は毎日、仕上げ磨き地獄です」と言いたくなるようなケースです。仕上げ磨きへの拒否が激しく、口を閉じて絶対に開きません。ときにはツバをとばしたり、かみつくことも。部屋中を逃げまどい全身で抵抗するので親のほうが毎晩、疲れ切って根負けしてしまいます。
原因は、磨き方が痛い場合がほとんど。痛くない歯ブラシを選び、仕上げ磨きテクニックを磨きましょう。時には一週間ほど歯磨きから離れ、毎日、歯磨き絵本を読み聞かせる、ほかの姉弟だけが磨く、人形で歯磨きごっこをするなどでお子さんの心をリセットしてあげましょう。それでも駄目なら、普段の歯磨きは諦め、食後にキシリトールタブレットを食べさせるなどして乗り切り、週末に両親のひざで磨く「週末みがき」をして様子をみてください。
子どもの歯をじょうぶにきれいに 倉治ななえ 主婦の友社
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