研修内容もすごいけど・・・・。
長々と先週末に行った、研修会での事を書いてきました。
今日で最後にしたいと思います。
今回の研修はインプラントに関するものです。
しかし、インプラントの歴史はだいたい私の年齢+5年くらいのものです。
その44年ほどの歴史のなかで、20年以上もインプラントに関わり、最初は手探りでしか分からず、苦労に苦労を重ね、現代の治療に貢献しているのだなと、深く心にしみいりました。
特に心に残った話は、先生が一番最初にインプラントをした時の話しです。
今でこそ、インプラントそのものの改良が加えられ、即時加重(インプラント手術を行った日に歯を作ってしまう)を行うことが可能になってきましたが、20年以上まえでは、即時加重が良いのか、それとも待時加重(治癒期間をおいて歯を作る)が良いのかも分からない時代でした。その後、待時加重が一般的になり、現在の形に落ち着いています。
その時代に、手術をしてその日に歯を入れ、一緒に寿司を食いに行った話は、とても感動てきでした。
20年ぶりに自分の歯で噛んで食べた患者さんは、あまりのおいしさに泣き出してしまったそうです。その後、懇親会で先生は、そんなに強く噛んで食べている患者さんを見て、気が気じゃなかったそうです。
だいぶ時間が経って、その患者さんにこう言われたそうです。
「私はインプラントに関してはとても感謝しているけど、一つ恨んでいることがあるんです」
先生は、びっくりして、何のことか聞いたそうです。
「私が恨んでいるのは、あの日、もっと寿司を食べたかった。先生にもうやめておきなさいと言われたときは、本当に残念だった」ということです。
私も、患者さんとこういう関係が続けられたらいいなと思います。
また、先生は非常に有意義な話しをたくさんされました。インプラントが口腔内の崩壊を防ぐ話しや、実は、インプラントというのは抜歯を出来るだけ避けるための手段。歯を残すための手段だということです。そのため、今ある自分の歯をしっかり残す治療をまず心がけなければならないという歯医者の基本理念も教えられました。
来月もまた同じ研修会があります。
非常に楽しみです。
あったかーいお話です。
自分の歯で食べられるというのは
幸せな事なんですね。。。
私もそろそろしろくま先生に
会いに行こうかなあ。