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しろくま先生のブログ
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2008年6月26日 (木)

お前は何様だと思われるかもしれませんが・・・。

昨晩は、いつものスタディーグループ「浜の勉強会」が郡山で開かれました。

今回の発表は私の番でした。本当は、5月に行われるはずでした。それが延期になり昨日になったのです。

前回発表した時は、非常に喜んでいただいたのですが、ある先生に「お前の発表は出し惜しみをしすぎ」と注意されました。別に出し惜しみをしているつもりは無かったのですが、結果的に出し惜しみのような内容になってしまったのかもしれません。

そのため、今回はだし惜しみなく、すべてさらけ出す覚悟で資料を作成しました。テーマは「明日から使えるテクニック」みたいな感じで。

資料の作成を始めたのは2月の後半からです。最初に行ったのは、今まで私が研修会で習ったり、先輩に教えを受けたもので、とても患者さんに喜ばれた治療の内容を列挙する所から始めました。

今回私に与えられたテーマは虫歯の治療だったので、痛みが無く、キレイに、保険で出来る、簡単な、を念頭に置いて作業を始めました。

とにかく、保険で出来るというのが大前提なので、私が使っている材料で、保険適用の良い材料をピックアップしました。その上で、材料屋さんにその材料のカタログを大量に注文しました。幹事の先生の話によると、今回はかなり人数が増えて10人以上になるかもとのこと。自然と気合いが入ります。

次ぎに行った作業は、いかに見やすいレポートを作成するかと言うこと。私が考えた事はとにかく、いつもの治療の流れに乗って説明していこうと考えました。そこで出来た順番は、

1:虫歯になってしまう原因

2:虫歯の種類

3:最近の治療の考え方

4:実際の治療の仕方

5:その際に使用する器具や薬剤の紹介

6:治療で出来た穴を埋めるにはどうするか

7:穴を埋める際にはどんな問題があるのか

8:再発しないための処置とは

9:材料を埋める際の理論

10:実際の穴の埋め方

11:埋める際に使う材料の紹介と使い方

12:材料を埋める時の審美的に満足出来る色を付けるための技術、考え方

13:私が使用している材料の説明となぜこの材料を使用するのかの理由

14:審美的に材料を使うための歯の削り方

15:実際に私が行った症例の写真

以上の15項目をわかりやすく説明しようと思いました。

で、実際にレポートを作成するのは思いの外大変でした。今回は自己満足で終わってはいけないので、全く知識のない先生を相手にするつもりで(実際はそんなことはありません)、図や写真を多く取り入れることにしました。

今回のテーマに沿った患者さんがいれば、許しを得て写真撮影を行いました。レポートに使用したいからです。図も多く作りました。慣れない作画用ソフトを用いて作成したのですが、さすがに下手で、自分で苦笑してしまいました。

だいたい、15項目をわかりやすくすると、1項目1~3枚ほどかかります。参考文献などで調べながら(間違ってはいけないのです。人間の体の事に関わることですから)、作成してやく2ヶ月かけて完成しました。また、文献だけでは分かりずらいので、付録として模型も作りました。だいたい10人以上が来るといわれているので、余裕をもって20個。技工士の黒澤さんと池田さんに残業して作ってもらいました。

レポートが完成したのですが、枚数が多いのでクリアブックに入れることにしました。その方が見やすいと思ったからです。

だいたい35枚近くありますので、クリアブック1冊に入れ終わるのに10分くらいかかります。20冊用意することにしたので、かなり時間がかかりました。当初は5月半ばの予定でしたので、5月の頭までには完成していなけれいけなかったので、結構ハードでした。

その後延期の知らせがありました。本音を言えばすごくこの延期は嬉しかったです。レポートを説明しなければいけないので、自分でもう一度勉強し直したかったからです。時間は1ヶ月ありますので、いくつか内容を変更したり、追加したりすることができました。

前日までに実際に使用している材料や機材を準備して本番に備えました。

そして、当日。

参加人数は4人despair

本当に愕然としました。参加してくださった先生は熱心に話しを聞いてもらいましたし、良いディスカッションも出来たと思います。明日からすぐに使える内容だったためか先生方に喜んでいただいたと自負しています。

でも、顔では笑っていましたが、心はずっと泣いていました。多くの先生に役に立つ内容を検討し、地域の患者さんに役に立って欲しいというその一心で頑張ってきたのに。4人しか参加しないとは。

欠席した先生は当日いけないと連絡をしてきたそうです。まあ、いろんな事情がありますし、お互い様なので多くは語りません。

こんなに報われない仕事をしたのは久しぶりです。大学院時代は私が仕事を覚えるように色々と無駄な仕事を行ったことがありますが、それは私も分かっていて、仕事を覚えるために喜んで行いました。

お前は何様だと思われるかもしれませんが、もう私はこの研修は引き受けないと思います。だって馬鹿馬鹿しくて。

本日のブログは子供じみた感じになってしまいました。自分でもイヤになります。でも書かずにはいられなかったのです。

すいません。

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先生大変お疲れさまでした。

生意気な言い方になってしまうかもしれませんが、
馬鹿馬鹿しくなったとお思いでしょうが、
聴いてくれた方の人数は関係ないと思います。
どれだけの方の心に語りかけたかではないかと思います。

おそらく、準備していただいたスタッフ、
手伝っていただいた技工士さん
準備を支えてくれた家族
みんなみんなの心に今回の行動は語りかけています。

そして何よりも、まとめ、人前で発表することで
自分がとっても成長します。

たまに、一つ一つが時間の無駄に感じることがあると思いますが、
すべてに偶然はありません、すべて必然に起こる事であり、
先生に与えられた使命であると思います。

小さなことの積み重ね、
後悔することなく、前に突き進めば、
必ずいいことが待っていると私は信じています。

たとえ小さな花だったとしても
とってもきれいで、素敵な花がたくさん咲くように
私たちは努力し続けましょう。

私も、最近おかげさまで人前で話すことが増えてきました。
これも、先生と大学院時代に人前でカラオケを散々歌ったおかげかなと懐かしく思っております。

お互い夢に向かってがんばりましょうね。
いい夢見る方法はひとつ
”自分を信じること”
ですからね。


ヨーク先生
先生のいう通りです。
この研修を通じて学ぶべき事や新しい発見があったのは事実です。
これからも頑張って研鑽して地域の患者さんに貢献していきたいと思います。
今度名古屋飯食べにいきますね。ありがとうございました。
しかし、大学の移転問題と大学売却問題はどうなんでしょう?講座もなくなり、母校もなくなるとは・・・。本当なのでしょうか、あの話は。

by しろくま | 2008/06/26 9:45:20

同級生、同じ仕事に向かって・・・友はいいですね。


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