妊娠中に気をつけたいこと
本日は、昭和大学歯学部小児成育歯科教室が編集した「よい歯を育てる食生活」よりお届けいたします。
妊娠中に気をつけたいこと
健康な赤ちゃんを産み、赤ちゃんに丈夫な歯が生えるようにするには、妊娠中のお母さんはどのよな事に気をつければよいのでしょうか?
☆規則正しくバランスの良い食事を心がけましょう
お腹の赤ちゃんは母親の身体から必要な栄養素を受け取ります。ですから、母親自身が健康で暮らせるように、規則正しくバランスの取れた食事を楽しく取ることが大切です。また、この規則正しい食習慣は、生まれてくる子供の食習慣の形成にもつながります。
☆特定の食品の取りすぎは、アレルギーの原因にも
妊娠中、牛乳や卵などを普段より多く取る方がいらっしゃいます。しかし特定の食材を多量に摂取することで、子供がアレルギーを持って生まれてくる危険性が高くなります。
牛乳は1日200cc程度、卵は1日1個程度にとどめ、タンパク質やカルシウムはいろいろな食品からとるようにしましょう。
☆妊娠中に歯がダメになるって本当?
胎児が必要とするカルシウムが、直接歯から溶け出すということはありません。しかし、妊娠中には歯が悪くなりやすい要因がいくつかあることは確かです。
意識して歯を健康に保つようにつとめましょう。体調の良いときに歯の健診を受けておくもよいでしょう。
★つわりがもたらす、歯に悪いこと
・食生活が不規則になる、酸性の食品が増える(口の中が酸性になって、虫歯になりやすい)
・吐いたものに含まれる胃酸が歯を溶かす
・歯ブラシを口の中に入れるだけで気持ち悪くなって歯磨き出来ない
*食べたらそのつど歯磨きするのが理想ですが、難しい場合は水で口をすすいで、歯を清潔に保つようにしてください。比較的気分のよい時間帯に丁寧に歯磨きをしましょう。歯ブラシを小さいものに替えると磨きやすくなることもあります。
参考文献 よい歯を育てる食生活 昭和大学歯学部小児成育歯科学教室偏 わかば出版
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