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2008年1月31日 (木)

インプラント治療が制限されるケース2

昨日の続きです。本日も増岡先生の著書よりお届けいたします。

インプラント治療が制限される可能性のあるケース

インプラントの治療に制限がかかる可能性のあるパターンとして、これまで年齢、金属アレルギー、骨粗鬆症、妊娠の問題を取り上げましたが、ここではそのほかの例を見ていきましょう。特に、全身疾患に関してはインプラントの治療の際には注意を要するものもあります。

⑤糖尿病

糖代謝の異常によって引き起こされ、血液中のブドウ糖濃度が病的に高くなることでさまざまな合併症を引き起こす危険性のある病気です。日本での患者数は約700万人にまでのぼるともいわれています。

一般的に糖尿病の方はバクテリアなど細菌の感染に弱いとされていて抵抗性が低下する症状が見られることもあります。したがって歯周病になる確立も高く、病状が進行するにつれてインプラントの治療にも影響を及ぼす恐れが出てきます。

また、糖尿病の方の場合には、インプラントと骨が結合するときの骨吸収量が多くなりインプラントが外れてします可能性があります。いずれにしても、主治医との相談が必要になるでしょう。血糖値を低くコントロールすつなど徹底的な管理が行われている場合にはインプラントの治療も不可能ではないようです。

⑥高血圧症・心疾患

現在、心臓に不安があって通院している方や過去にこのような病歴がある場合、主治医と相談することをおすすめいたします。インプラントの治療に際しては、通常の約20~30は血圧が上昇する方が多いといわれています。インプラントを埋入する手術で使用する部分麻酔にも血圧を上昇させる作用があり、慎重にならざるをえないでしょう。

高血圧の状態による過度な心臓への負担も考慮すると、血圧を下げる薬の投与などの処置も対策としては考えられますが、安全な治療を行うために医師の指導のもと、十分な血圧のコントロールが必要になるでしょう。

心臓への負担に関しては、狭心症や心筋梗塞同じ事がいえます。普段から動悸や息切れを自覚している方は特に診察を受けてインプラントの治療を受ける旨を相談するといいでしょう。

そのほか、肝臓や腎臓についても同様に、インプラントの治療の前に念のため、内科で相談する方が安心して治療に臨めると思います。肝臓疾患で懸念されることとしましては、止血がしずらいこと、薬を服用することで肝機能のさらなる低下が危惧されることが指摘されています。腎臓については、疾患の進行が激しい場合には抵抗力の低下によりインプラントの定着がスムースにいかないケースもみられるようです。

インプラントという選択肢だけが残された方法というわけでは必ずしもありません。自分に合った治療方法が必ず見つかるはずなので、あきらめずに勇気をもって一歩ふみだしてみることが大切です。

⑦喫煙

インプラントの治療を行うにあたって、いろいろな情報を見聞きすることと思いますが「喫煙」に限ってはどの文献をあたっても共通の見解が述べられているのではないでしょうか。いずれの場合も「禁煙」をすすめています。

喫煙を続けていると、傷口の治りが悪く手術の成功を妨げる要因になるからです。そもそも、喫煙者とそうでない方では歯肉の色からして違います。

健康な歯肉がピンク色であるのに対して、喫煙者の歯肉は黒みがかったピンク色になっています。これは、喫煙により血管が収縮していることで口腔内の隅々まで十分な血流が行き渡らなくなるからです。

血流が行き渡らなくなるということは、末端の細い血管まで酸素が運ばれなくなるということです。

実際にインプラントの治療の現場となる歯肉や歯槽骨は、この「末端」の部分に該当します。その大切な治療の場所が、自己責任の管理下において血管収縮や血流障害を起こしているのだとしたらどうでしょう。せっかくはじまる治療が、自ら招いた不摂生によって失敗に終わるとしたらもったいないと思いませんか。

また、喫煙は白血球の機能障害にも引き起こすことが分かっています。傷の治癒を遅くするだけでなく、手術の時に痛みを感じる場合もあるといいます。口腔内のバクテリアも喫煙者には多いという報告もあります。全身疾患と違って「禁煙」は自分でコントロール出来ることです。健康な歯を取りもどすことと、「禁煙」について改めて考える良い機会かもしれませんね。

参考文献 絶対失敗しないインプラント 増岡健司著 廣済堂

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