職人気質
私が開業して、今年で5年目になろうとしています。
私が開業する際に頭にイメージしていた歯科医院というのは、表側と裏側のある仕事場だということでした。
もちろん表側は診療するところ、裏側は技工物を作るところということです。
ほとんどの歯科医院は、技工室のない表だけの感じだと思います。なぜなら、技工物を作る歯科技工所が必ず近所にありますし、必要ありません。
私のお爺ちゃんや父がやっていた歯科医院は、技工所が一緒にあって、必ず、技工物を院内で作っていました。小さい頃から技工物を作るところを見ながら育ちましたので、どうしても技工所のない歯科医院といのがイメージ出来なかったのです。
で、実際に技工所を併設させてみての感想ですが、大正解でした。
まず、技工に対するストレスがまったくありません。作って欲しいものをとことん追求できますし、治療をやり直すときも、技工代がかかりませんので、すぐに壊して治療に専念できます。
それに、技工士さんを見ているのが好きなんです。その道のプロというか、職人気質というか、こだわって技工物を作っている姿に惹かれます。
今までは、私の技工机をあったのですが、今年に入って新しい技工士さんが入ってしまったので、私の技工机がなくなってしまいました。
もうすこし大きい技工室を作れば良かったと後悔しています。
昔を思いだしました。
先生も技工してください。