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2008年1月27日 (日)

顎が捻れることにより体は歪む

本日は、ひきた歯科医院院長である疋田 渉先生の著書「顎関節症 頭痛・腰痛~なぜ私たちは治ったのか!」からお届けいたします。

顎が捻れることにより体は歪む

歯は顎に生えています。また、顎は舌とつながっています。そして、下顎は筋肉でぶら下がっているです。骨は、すべて筋肉でつながっています。

もし、歯に不具合があり顎が捻れてしまったら、頭の先から足の先まですべての骨が順番に捻れてしまうのです。そして、脳。内臓も歪んでいくのです。

顎関節症

私が考える顎関節症には、3つのタイプがあります。

1:顎関節症状のみの顎関節症

2:全身症状を伴う顎関節症

3:全身症状と精神症状を伴う顎関節症

皆さんが顎関節症を本やインターネットで調べる時、注意しなければいけないことがあります。この医療機関は顎だけを診ているのか、それとも顎と全身を関連付けて診ているのかをまず判定しないと、後悔することになります。

顎に歯が生えています。そして顎と頭蓋骨は、筋肉でつながっています。また、背骨も筋肉でつながっています。ですから歯と顎と全身を関連づけて診ていかなければいけないのです。

☆症例:全身を診ず顎関節のみを治療した悲劇

顎関節症は治ったのですが、その後のひどい肩こり・腰痛に悩んでいるKさん(28歳)の場合。

数年前に某大学病院口腔外科でのスプリント治療(マウスピース)で顎関節症は治りました。しかし、1年後肩こり・腰痛などの不定愁訴に襲われました。なぜこのようになったのでしょう。

顎関節痛がでていた時は、顎関節部分に歪みが集中していました。ところがスプリントを装着することで顎関節部分の歪みが首と腰の部分に分散してしまったために、顎関節症痛は治ったが1年後肩こり・腰痛として症状が出現するのです。

ここで皆さんは疑問を感じると思います。なぜ1年も経ってから症状がでるのでしょうか。これは、すぐ他部位に症状が出る方は理解しやすいのですが、数年経てから出るので、全く関係無いと思われています。

しかし、体はすべてつながっています。症状が出るということは、ひどい状態に一番成っているところです。そこの歪みを治せば他に分散して歪みます。

ただ、2番目に悪いところがさほど歪んでなければ、症状が出るまでに時間がかかるのです。そして、もう一つ疑問が出ると思います。

これでは、歪みが体のあちこちいき、いつまでも症状は治まらないのではないか?その通りです。原因を除去するまでは、症状は治まらないのです。

この方の原因は、左右の噛み合わせの高さが違うために顎が捻れていました。それを治さなければ、いつまでも体の捻れは治まらないので、症状は繰り返されるのです。

通常は、顎関節痛・顎関節症・開口障害・関節雑音の症状を訴える場合を顎関節症といいます。

ところが、この3症状以外に全身の症状や精神症状を訴えるものがあります。これを私は、「歯による全身病」と呼びます。

主に歯の不具合が原因により、顎が捻れ、頭蓋骨が歪み、脳が歪み、背骨が歪み、臓器が歪み、血管・神経が歪み、骨盤が歪み、足の長さが違ってしまったため、体が歪み、全身・精神面に色々な症状・病気を引き起こす、非常に怖い病気です。

一見、歯には関係なさそうな病気も実は歯が原因であることがあります。また、顎関節に症状がなくても全身に症状が出ている場合もあります。

このように、歯だけを診ている歯科医師には、得たいのしれない病気のため、治療法が確立できず、以前の私のようにドクターショッピングを繰り返し、苦しみに悩んでいる人が大勢いるのです。

参考文献 顎関節症 頭痛・腰痛~なぜ私たちは治ったのか! 疋田渉著 講談社出版

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