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しろくま先生のブログ
しろくま歯科医院より歯にまつわる楽しいお話や、
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2008年1月26日 (土)

歯医者の仕事って

今から10年近く前、所属していた講座の準教授から、こんな話しを聞きました。

「歯医者の治療は、基本的に引き算です。削るのが基本です。足すことも出来ますが、その場合は歯科材料になります。とても本来の歯にかなうものではありません。ですから、出来るだけ削らないで治療することが重要です。」

しかし、これが難しいのです。

痛ければ、どうしても神経を抜いてしまうのが一番楽です。でも患者さんにとってはとても切ない話。

出来るだけ神経を抜かないで対処出来ないかを考える必要があります。

人間の口の中の症状には、「関連痛」というものがあります。口の中を支配している神経の関係で、原因では無い歯が痛み出す事があるのです。そのため、痛い歯の神経を抜いても痛みがとれない場合があります。間違って違う歯を削ってしまうと大変な事になります。痛みがとれないばかりか、健康な歯の削り損になってしまうのです。

どんな仕事でもそうですが、患者さん(お客さん)からお金をいただいて、治療(サービス)を施すと言うことは、自分が持っている能力を切り売りしていることだと思います。

自分の持っている能力が枯渇してしまえば、患者さんは非常に不幸です。大げさに言えば自分の中の能力をアウトプットしてお金を稼いでいるということだと思います。

そのためには、常に新しい技術と古くてもしっかりした技術の両方をしっかりとインプットし続ける努力が必要だと思うのです。余計な歯を削らないように。

最近私の尊敬している先生が、大きな医療事故を起こしました。神の手を持つといわれている先生がです。人間の体は本当に神秘的で謎だらけです。診断に診断を重ねても事故が起こってしまうのです。

常に体調を管理し、勉強を続けていかなければ、大変なことになると痛感しています。

大変な仕事です。

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私達の仕事でも、業界全体に倫理観が必要です。社会全体も、かけていますねー。

今、人の命を預かるお医者さんの根本的な倫理観・責任感が問われています。揺らいでいますねー。
手術を必要とするような大病に限らず、私が10年以上飲み続けている血圧の治療もお医者さんが代われば薬が替わります。今治療受けている先生にこれからもお任せしたいと思います。今週は寒いせいか、少し不安定…

歯の治療と言っても。
医師の行なった治療で、大変な事態を引き起こすことも考えないと行けないなんて、細心の注意を払っていただける、しろくま先生にこれからもお願いします。


先生の医療に対する考えや姿勢に、
有難く感謝します。


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