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2007年10月 1日 (月)

口の中は細菌の巣窟

本日は、波田野先生の著書「歯から始まる怖い病気」からお届けいたします。

口の中は細菌の巣窟

歯は賢固な城壁に守られています。

表側に見えているエナメル質という丈夫な帽子の部分と、歯が埋まっている歯肉と歯を支える骨に取り囲まれて、歯はがっちりとガードされている。鉄壁な守りなので、絶対に大丈夫だろうと油断していると、いつの間にかエナメル質の一部が溶け出して、虫歯に成っています。

きちんと歯を磨いているのにおかしいな、と思うことがあるかもしれませんが、歯磨きは適切な場所を、正しく磨かなければ効果がない。

歯を磨くというのは、歯の表面にブラシを掛けることではなく、ましてや食べかすを除去するために行うのではありません。

もちろん、食べかすが残っているのは困りますが、大切なのは歯と歯の間や歯と歯肉の境目に生息している細菌を取り去ることです。そこがしっかり磨かれて、細菌がいなくならなければ目的は果たせません。歯を磨いていたとしても、虫歯になってしまうのです。

歯と歯の間に白っぽい粘りのあるものがついていることがあります。ほとんどの人の歯についているはずです。それを取って顕微鏡で見ると、たらこの粒のような丸いものや糸くずのようなものが動いているのが見えます。もっと拡大すると、真珠のネックレスのように繋がっていたり、ぶどうの房のような形、あるいは棍棒が連なっているようなものもあります。これら統べたが細菌です。

細菌は、1ミリメートル角の升に、一億匹入る大きさと言われています。もちろん、人間にとって有益な細菌もいれば、悪さをするのもいる。日和見菌といって、通常は関係ないのですが、ある条件になるといきなり悪さをする細菌もいます。

どの細菌にも共通していえるのは、増えるスピードがとにかく速いということです。ひとつの細菌は、30分で2個に分裂します。その後、4.8.16と2の2乗で増えてい来ます。

ひとつの細菌が24時間後には275億個になっているということになります。

口の中全体を考えると、いったい何億の細菌が生息しているのか想像もつきません。この細菌の大群の中に虫歯の原因菌もいて、虎視眈々と活動の機会をねらっているのです。

参考文献 歯から始まる怖い病気 波田野尚樹著 祥伝社新書

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