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2007年10月 2日 (火)

歯への特別な思い

今回は、伊藤正夫先生監修の「高度歯科医療 最前線」からお届けいたします。

歯への特別な思い

アメリカで歯並びを治す歯科矯正が発展したのは20世紀初頭です。それでけの歴史を持つ国だけあって、アメリカでは、口元に対する美意識は、私たちの想像を超えるほどシビアです。

たとえば、ミスアメリカ・コンテストなどでは、プロポーションやインテリジェンスに加え、美しいスマイルが診査の対象になっているようで、歯には完璧なまでの美しさが求められています。

何年か前、ミスハワイの治療を担当したアメリカの審美歯科医によれば、彼女は顔の正中線と歯列の正中線が2ミリずれていただけで本線の優勝を逃したとのことです。彼女は改めて審美歯科を訪れ、顔の正中線と歯列の正中線をきちんとそろえ、翌年再挑戦し、見事に栄冠を手にしました。

アメリカではそれほど厳しく歯の審美性にこだわるようになっているのです。そうした土壌が確立されていますから、アメリカ人は子供の頃から歯の大切さを徹底的に教えます。

アメリカの子供達のベッドサイドには「tooth fairy(トゥース・フェアリー)/歯の妖精」と書かれた小さな袋が掛けられているのをよく見かけますが、乳歯が抜けると子供達は大切にこの袋にしまいこむのです。

すると寝ている間にトゥース・フェアリーがコインを持ってきてくれるという訳です。実際には親が妖精の代わりを演じてコインと乳歯をすり替えておくのですが、子供達はトゥース・フェアリーが自分の歯を持っていき、コインを置いていってくれたと信じているのです。歯は大切なものであると子供達の心に植え付けるために考え出されたアイディアなのでしょう。

日本では、抜けた乳歯を家の屋根に投げ上げる習慣があります。神様から与えられた歯を神様にお返しする感謝の儀式なのかもしれませんね。

また、アメリカでは、子供の歯列矯正が大変盛んです。これは、日本で塾に通わせたり、そろばんを習わせたりするのと同じくらい、いやそれ以上に普及しています。中流家庭以上では、子供の時に歯列矯正するのが半ば常識です。アメリカの映画やテレビドラマを見ていると、子供達が矯正器具を付けている姿をしばしば目にします。それがなんの違和感も感じさせないほど、子供の歯列矯正は普通に行われています。

ただし、3億人を越える人口の国ですから、豊かな人もいれば貧しい人もいます。だれもが歯列矯正を子供の時から出来るというわけではありません。

アメリカでは矯正装置を装着している子供を多く見かけますが、これは成人になってから歯並びが悪いと、その人の家計が苦しく十分な教育を受けていないと、外見だけで判断される傾向があるからです。

また、肥満は出世のマイナス要因になることはよく知られた事実ですが、歯並びも然りで肥満とともに自己管理能力の反映として評価されます。

子供の時代に治療を受けられなかった人は、大人になって自分の経済力で治療します。そういう人は単に歯並びが良いと言うだけでなく、もっと歯そのものが美しい、白い、形もきれいである。そういう欲求を持ちます。

それが審美歯科に発展して行くわけです。

したがって、社会的地位や経済力の強調が歯列矯正から審美歯科を生み、特に美しいことが大きな価値を持つ映画スターにその傾向が顕著になり、こぞって歯をきれいにした、その典型的なスタイルがハリウッドスマイルに結実したということになります。

参考文献 高度歯科医療 最前線 伊藤正夫監修  経済界

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乳歯の抜け変えの頃を思いだしました
上の歯は屋根に下の歯は縁の下に、でした。


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