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しろくま先生のブログ
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2007年1月30日 (火)

MRI体験記~恐怖の閉鎖空間4

昨日からの続きです。

本当は、昨日で完結するはずだったのですが、パソコンがフリーズしてしまい、保存していなかった部分がすべて無くなってしまい、私のやる気もなくなり、止めてしまいました。すいません。

地下のMRI室の待合室で待っていると、レントゲン技師のスタッフが声をかけてきました。

中へ誘導されて入ると、先週渡された注意事項について、チェックを始めました。

体内に金属物は無いか?ニトログリセリンの様な特殊な薬を使ってはいないか?などです。

私は、閉所恐怖症ですか?と聞かれれば、「はい!」と答えるつもりでいました。しかしそれは聞かれませんでした。

次に身につけている財布や指輪、ベルトをはずし、持ち物を専用のロッカーへ預けて、いよいよ入室しました。

そこには、CTスキャンとほとんど同じMRIが横たわっていました。

スタッフに、「ここへ靴を脱いで横たわってください」と促されました。

「今日のMRI検査は、やく20分くらいです。その間頭は動かさないでください。痛みなどはありませんから安心していてください。それと撮影中工事現場の様な大きな音が出ますので、この耳栓をしてください」

と言われ、耳栓を渡されました。

耳栓をしたところで、頭を特殊な器具で固定されました。

この変化から、私の心臓の鼓動が「ドキドキ・・・」と脈うつのがわかりました。

そのときには、全身から汗が吹き出してきました。

私は何度もいいますが、閉所恐怖症なのです。しかし、首が動かせて周りを見渡せることが出来れば大丈夫なのです。首が動かず、目の前しか見ることが出来ないという状況が本当に駄目なのです。

去年末に上映された映画「ワールドトレードセンター」の中で、瓦礫の中に閉じこめられたまま長時間身動きがとれずじっとしていなければならなかったニコラスケイジを見たときは、本当に鳥肌が立ちました。

ですから、あまりすきではありませんが、鍾乳洞のような狭いけれど首を動かせられるような場所は何とか大丈夫なのです。

しかし、蒲団蒸しのように悪戯で蒲団を上から押し当てられてしまう様なものは、本当に苦しくて駄目です。火事場の馬鹿力ではないですが、子供の頃、冗談で蒲団蒸しをしてきた親父を「うわ~っ」って叫びつつ、親父を蒲団の下から押し飛ばしたこともありました。

このMRIのシチュエーションはまさしく私が一番苦手としている、「首が固定され、狭いところに閉じこめられる」というパターンなのです。

「はい、では始めま~す。もし何かありましたら、大声を出されるか、足をばたばたと動かしてください」

そういいつつ、スタッフが遠ざかって行きます。

ググ・・・・・ッと寝台が動き始め、筒状のMRIの中に入って行きました。

目の前の景色が、部屋の天井からMRIの中へと移っていく時、本当に身の毛がよだち、叫びだしてしまいそうでした。

「こんなところで、20分も絶えられない。本当に気分が悪い・・・」

テレビで、タレントが絶叫マシーンに無理矢理乗せられ、「無理無理無理~、止めて~、降りる~」って叫ぶ気持ちが分かります。

一瞬静寂の後、あの音がやってきました。

「カンカンカンカン・・・・・・・。ビ~・ビ~・ビ~・ビ~、カタンカタンカタンカタン・・・・・」この音の繰り返しがずっと続くのです。

私は目を開けていると、叫び出したくなるので、ずっと目をつぶっていることにしました。

しかし、冷静な自分もいて、「おい、ここで動いたり、喋ったりしたら1日損しちまうぞ!もう一回、1からやり直さなければならないぞ。しろくまの先生は弱虫だって言いふらされるぞ」と私に問いかけます。

私は、良い患者になりきろうと、がんばってこのMRIの検査を乗り切ろうと思いました・・・・が、またガタンという音と共に、寝台がさらに奥へと移動しました。

「あ~~~~もう駄目!苦しい~~~」と体が拒否反応を起こしています。そのとき、目も開けてしまい、また苦しくなってきました。

「そうだ、今は首が動かせないんだ」 またよけいな事を思いだしてしまいました。

すると、先ほどの冷静な私が出てきて、「我慢しろ!目をつぶってお経でも唱えてろ」と一括してきます。

「そうだ、お経唱えよう。なんまいだ~なんまいだ~なんまいだ~、なんみょうほうれんげーきょ~、なんみょうほうれんげーきょ~」

と、唱えるうちに、ガタンとという音と共に私の寝台ははじめの位置に戻り始めました。

私は生還したのです。目の前の景色が薄暗いMRIの筒の物から検査室の天井が見えたときは、本当にうれしかたったです。

私があまりに感動的な顔をしていたのでしょう。スタッフが一瞬ぎょっとした顔で私を見ました。

そして、言いました。「はい、これを脳外の受付へ出してくださいね」とあまりにも素っ気ない対応(スタッフさんの名誉のために言いますが、これが普通です)。

その後、私は2時間ほど待って、診察を受けました。

結果は、「きれいな脳みそだね。もう大丈夫でしょう。」

頭痛はその後、少なくなっていたので、自分でも大丈夫かなとは思ったのですが、検査をしてお墨付きの言葉を貰うととてもうれしくなりました。

長い長い1週間でしたが、終わって安心したのか疲れがどっとでました。こんな事を体験する位なら規則正しい生活をした方がいいと心底思いました。

お疲れ様でした
わたしも、体験しましたがいやなものです。
異常なし、で良かったです。
規則正しい生活、予防、ですか。

by ゆここ | 2007/01/30 7:46:10

読んでいてこちらも苦しくなりました。誰にもいえずにいましたが私も閉所恐怖症です。以前、私の恩師がこんな話をしてくれました。

 30センチ四方の細長いトンネルがある。そこは、人がはってやっと通れるトンネル。そのトンネルは何キロも続いており、そこに何百人もの人が次々にはって入ってくる。途中で引き返せない。トンネルの真ん中で前と後ろの人が力つきて死んでしまった・・。

 こ、怖い・・・。


姉さま へ
やめて・・・
こんな話初めて、聞かなきゃ良かった・・・本当。

by ゆここ | 2007/01/30 10:25:39

姉へ
こ、こわすぎる〜〜。

by おとうと | 2007/01/30 13:21:07

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