口紅あれこれ
初めて歯科医院を訪れる患者さんの悩みは人それぞれだと思います。
男性の患者さんの場合は、あまり大きな変化は見られないのですが、女性は、非常に波が大きいです。
意外なことなのですが、入れ歯を初めて作られる女性の患者さんの表情の変化は目を見張るものがあります。
そのような患者さんは、初めてお会いする時、特徴的な表情をなさっています。常にうつむき加減で、私の目を見て話さないのです。もちろん、大きなマスクをなさっていて、ミルからに体調が悪い感じなのです。
もちろん、自分の表情に自信がないのか、お化粧をなされているかたは、ほとんどいらっしゃいません。
しかし、治療がどんどん進み、まもなく治療が終了に近づいてくると、その表情が一変しはじめます。だんだんとお化粧をするようになり、顔も上向きになり、顔が生き生きとしてくるのです。
そして一番の変化は、大きなマスクは外し、口紅をさすようになってくるのです。
これは、初めて経験した時から、変わらぬ私の喜びです。治療によって笑顔が戻ってくると言うのは、歯科医師にとって無情の喜びのひとつでもあります。
ここで、歯科での口紅に関してお願いがあります。
口紅は多くの香料と油、紅食を多く含むので、歯科治療を行う際には、多くの障害になることがあります。ですので出来るだけ、口紅は落とした状態で治療に望んでほしいと思います。
しかし、口紅を付けても良い場合があります。それは、前歯の色を決める時です。この時は、色を決める時に、診療室の椅子の上で口紅を、歯科医師の指示に従って付けていただければありがたいです。
今日は口紅についての喜びとお願いのブログでした。
口紅と云えば、子供の時おもいだします
母のをこっそりつけていたら、母が一本買ってくれた
のです、小学生の時の思い出です、
紅は女性が死を迎えるまで、側に置きたい、心の友
のようなものです
「紅だけでいいです 今日の外歩き」
ついでに一句
口紅の色でその日を変えてみる
待合室で、丁寧に口紅をぬりかえるクランケがいるよと
ボヤキを聞いたことがありました。