子どもの食事
乳幼児がだんだんと歯が生えそろってきて、食事も上手に食べられるものが増えていきます。
昭和大学歯学部の小児育成歯科学教室の佐々木龍二先生は、「好奇心旺盛なこの時期に、色々な味を体験させましょう」と言ってます。
★手助けは控え、食べることを十分に楽しませましょう
自分の手やスプーン、フォークなどの道具を使って食べる練習をする時期です。まわりを汚しても少々は目をつぶりましょう。適当な一口量の感覚を身につけさせるためにも、一口大に切る、フォークにさしてあげるなどの過剰なお手伝いは控えましょう。
★無理に硬いものを与えてもあごは強くなりません
大人と同じように固形食を食べられるようになってきても、幼児のうちはまだ噛む力や消化能力は十分ではありません。無理に硬いものや繊維に強いものを与えると、丸飲み食べを覚えさせる事になってしまいがちです。
★奥歯がそろわないうちは、食べにくいものもあります。
食べ物を奥歯ですり潰し、唾液と混ぜてペースト状にまとめてから飲みこむ、ということを、大人は意識せずに自然にしています。奥歯の生えていない小さい子には、次のようなものは食べづらいので、調理方法に機をつけましょう。
肉のかたまり
繊維が強くてかみ切れない。簡単に崩れるようにやわらかく煮込んだり、ひき肉を使ったりする。
生野菜、ウィンナーやかまぼこ
繊維が強くてかみ切れない。噛んでもばらばらになるだけで、まとまらない。適当な大きさに切って、ポテトサラダに混ぜたり少量のマヨネーズであえたりして口の中でまとめやすくする。あまり小さく切ると、かえって噛みにくくなるにで注意
★甘いものを与えすぎないようにしましょう。
子どもは甘いものを好みがちです。取りすぎないように量をコントロールしてあげてください。乳幼児に甘味の嗜好が強くなると、酸味や苦みなどの受け入れが悪くなります。また、甘いものの取りすぎは、カルシウムの吸収を妨げます。
甘味・・・・エネルギー源 旨味・・・・タンパク質 塩味・・・・ミネラル
味は本来、これらの栄養素をおおく含む食品であることを伝えるシグナルなのです。甘いものや味の濃いスナック菓子などをほしがるままに与えると、カロリーや糖分、塩分の取りすぎになってしまいますから気を付けましょう。
★キシリトールなどの代用糖に注意
キシリトールは虫歯の原因にならないと言われていますが、キシリトール入りの製品の中には砂糖を多く使っているものもあり、この、砂糖が虫歯の原因になります。また、代用糖も砂糖と同様に、与えすぎると甘味嗜好が強くなってしまいますので注意が必要です。
参考文献 よい歯を育てる食生活 昭和大学歯学部の小児育成歯科学教室の佐々木龍二著 わかば出版
子供の幼き日を思い出して
いました、
余り意識しないできましたが
大事な事だとおもいます。
なるほど・・・。
我が家は今まさに‘自分で食べたい’という時期なので、とても参考になります。
“過剰なお手伝い”していました。反省。
親はもう少し、俯瞰で物事を見なくてはいけないんですよね。
『まわりを汚しても少々は目をつぶりましょう。』
・・・少々ならいいんですが・・・(苦笑)
yyyさま
コメントありがとうございます。
今度は、孫に目をむけてくださいね
ひとのじょさま
今回のブログは、ひとのじょさんのために書いたようなものです。参考になりましたでしょうか?
コメントありがとうございました。
しろくま先生
ありがたいお言葉、感謝します。
時々、母親としての責任の重さに押しつぶされそうになりますが(典型的なA型なので)
このようなあたたかいお言葉を頂くとまた頑張ろうという気持ちになります。
ありがとうございました。