口の介護予防1
東京老人医療センターの平野造彦さんと東京都歯科医師会の細野純先生の監修の「実践!介護予防 口腔機能向上マニュアル」の中の一節です。
日本の高齢化は今後、更に進むことになります。2015年頃には団塊世代が高齢期に入り、2025年頃には高齢者人口は約3500万人とピークを迎えることになり、高齢化の最後の急坂を登って行きます。この超高齢化社会に直面している現在、人々にとって、健康で自分らしい「老後」をどの様に迎えるかは、大きな関心事であると思います。
中略
高齢者の日常の中で「食」に関わる問題は、健康を維持する栄養面だけでなく、楽しく、美味しく、安全な食事への支援が必要です。「食べる楽しみ」を末永く亨受するためには「食べる機能」を担う口腔機能の維持向上が不可欠です。
口腔機能は摂食・嚥下機能だけでなく、人とのコミュニケーションに必要な会話や感情表現の機能もあり、日常生活の中心的な機能です。したがって、口腔機能の低下予防は生活機能の低下予防に大きく貢献できると思います。
だんだんとお年を召してくると、食欲や睡眠欲が欲の大部分を占めてくると思われます。そういった時、食欲を奪われる事を考えると、非常に悲しく辛い者があります。
次回から口の介護予防を何回かに分けてご紹介できればとおもいます。
口腔機能低下は生活機能、会話、食の問題、感情表現
等に及ぶ、美しく生きるには、口を大切にしなくては。