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2006年5月20日 (土)

かっこう

最近、とても暖かくなり、とても過ごしやすくなってきました。

昼間も日差しが戻ってきたみたいで、梅雨までの短いあいだですが、この良い季候を存分に楽しみたいと思います。

そんな中、院長室の窓を少し開けて仕事をしていると、外から「カッコー、カッコー」と鳴き声が聞こえて来るようになりました。

とてもすがすがしい感じがしたものです。

サントリー愛鳥キャンペーンにはカッコーについてこんな説明があります。

ほかの鳥の巣に卵をうみ、ヒナを育ててもらうチャッカリ屋のカッコウが、夏を告げる独特のうたをうたいます。カッコウの学名は「ククルス、カノルス」といいますが、ククルスはその鳴き声からとったもの、カルノスはラテン語で「音楽的」の意味です。
ヨーロッパでは、カッコウの季節になると、少女はその最初にきいた鳴き声の数で、自分が何年たったら結婚するかを占います。フィンランドやロシアでは、鳴き声を悲しみの声として、フランスでは明るく楽しい声として、それぞれの民謡の中でうたわれています。

カッコウがなぜカッコウと鳴くようになったのか、日本昔話では―あるとき母親が子供に「背中がかゆいので、かいてくれないか」と頼みましたが、子供は遊びに夢中で聞いてくれません。母親はしかたなく川辺の岩で背中をこすっていましたが、あやまって川に落ち、死んでしまいました。子供はたいへんな親不孝をしたと悲しみ、鳥になって、今も背中をかこう、かこう、カッコー、カッコウと鳴いているのです。

また、私の住んでいる郡山にはカッコーが多いらしいのです。

郡山市野鳥の森学習館の熊谷建一さん言います。

郡山にカッコウが多い理由
①調査当初、郡山市にはため池が多く、オオヨシキリが生息している。仮親がたくさんいるのでカッコウが多い、と推測していた。
郡山市のため池はカルチャーパークや運転免許センターなどに改造され、少なくなってきている。したがって、郡山市のカッコウは少なくなっているのではないか、と推定した。
③しかし、カッコウの生息数調査の結果をみてみると予想していたより急激な減少はなかった。
④平行して行ったカッコウの行動調査では、郡山のカッコウはオオヨシキリよりもむしろ、モズやホオジロに托卵しているものが多いという調査結果が出た。
⑤ため池だけでなくモズやホオジロの生息する原野や屋敷林も減少している。これは郡山だけでなく他の市町村でも同じ現象なのに、それでもなぜ、郡山市にカッコウが渡ってくるのか、疑問。
⑥昔の郡山の自然環境はどうなっていたのか、インターネットで調べてみた。
安積地方(現郡山市)は、年間雨量1,200m/mに満たない荒涼とした原野で、水源に乏しく農作業の発展が遅れ、水利開発の願望される土地であった。‥」とか年間降雨量が1200ミリと、全国平均の3分の2ほどしかない安積野は、明治の初めまで荒涼とした原野が広がっていた。そこに入植した旧二本松藩士‥」のような記述があり、郡山市はかつて「荒涼たる原野」であったことがわかった。→オオヨシキリやモズ、ホオジロなど仮親が生息していたことが想像でき、カッコウにとっては最高の生息環境だった。→はるか昔の郡山には多くのカッコウが生息していた。
⑦しかし、昔はともかく現在でもカッコウが多く渡ってくるのはなぜ?

(仮定)
a)カッコウは生まれ故郷に戻ってくる。
b)カッコウは育ててもらったホスト(仮親)を認識している。
と、仮定して郡山市にカッコウが多い理由を考えてみた。
⑧カッコウは遠い昔から郡山周辺(安積野)にたくさん生息していた。多様な仮親がいたのでそれぞれの系統に分かれて子孫を増やしてきた。
⑨郡山で巣立ったカッコウのヒナは、翌年も郡山に戻ってきていると推測すれば、いわきや福島でなく郡山にだけカッコウが多いことが理解できる。
⑩カッコウのヒナは仮親を認識していて、翌年、郡山に戻ってきたとき育てられた仮親を捜し、托卵行動をする。
⑪郡山にカッコウが多いのは、近年の郡山の自然環境がカッコウの生息環境に適していたのではなく、遠い昔の郡山(安積野)の多様な自然環境に起因していると考えられる。

理由はさまざまですが、聞いていて気分が良いのは確かです。やはり春は良いものです。

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この辺では、5月の半ばに聞こえてきます。
愛鳥家はムズムズと森、林と動き出すのでしょう、
新緑の芽吹き、緑一色の世界、癒されます、


そういえば自分はカッコウの鳴き声をまともに聞いたことないかもしれません。自分もカッコウや自然に癒されたいです。
九州でうちの方は「ウグイス」でしょうか(定かではありませんが)。時々近隣でも聞こえます。でもちゃんと鳴けない奴もいて「ホ~ホケッ…」で終わっているすっきりしない奴もいます。聞いててストレスが溜まります。


ヨーロッパ人じゃなくて良かった・・・。


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