食育2
昨日の続きです。今日は別の視点かえ食育について考えます。
サンマーク出版から出版されている「病気にならない生き方」新谷広実著の中に肉に付いてのレポートが書かれています。
そのレポートの名前は「マクガバン・レポート」といいます。このレポートの主旨は、アメリカでの食と健康に関するものです。
このレポートがまとめられた背景には、アメリカの国家財政を圧迫するほどの巨額にふくれあがった医療費の問題がありました。医学が進歩しているにも関わらず、ガンや心臓病を初めとする病気にかかる人の数は年々増え続け、それに伴い国家が負担する医療費も増え続け、ついには国家財政そのものをおびやかすところまで迫っているとうのです。
何とかしてアメリカ国民が病気になる原因を解明し、根本的な対策を立てなければ、アメリカは病気によって破産してしまうかもしれない。そんな危機感からうまれたのが、このレポートでした。
このレポートはあまりか国民に大きな選択を迫ることになりました。なぜなら、そこには、多くの病気の原因がこれまでの「間違った食生活」にあると結論付けられていたからです。
今の食生活を改めないかぎり、アメリカ人が健康になる方法はないと断言していたのです。
当時アメリカでは、分厚いステーキのような高タンパク・高脂肪の食事が食卓の主役でした。肉を食べることは、体が弱い人からお年寄りまで良いとされていたのです。
日本で根強い「肉こそ活力の源」という考えは、このころのアメリカ栄養学の影響だといわれています。
ところが「マクガバンレポート」はこうした当時の食の常識を真っ向から否定しています。そして最も理想的な食事と定義したのは、なんと元禄時代以前の日本の食事だというのです。
元禄時代の食事とは、精製しない穀類を主食に、おかずは季節の野菜や海草類、動物性タンパク質は小さな魚介類を少々といった具合です。近年日本食が脚光を浴びるようになってきたのはこれが原因のようです。
肉を食べなければ大きくならないといったのは大きな間違いのようです。ただし、動物性タンパク質をたくさん食べると人間の成長が早くなるというのは事実のようです。
最近の子供達の成長スピードが速いのは、動物性タンパクの摂取量が増えたためと考えられます。、しかし、、ここにも動物食の危険な落とし穴があるそうです。
それは「成長」はある年齢を超えた時点で「老化」と呼ばれる減少に変わるということです。つまり、成長を速める動物食は、別の言い方をすれば、老化を速める食事ともとれます。お肉を好んで食べている人は、それがあなたの健康を害し、老化を進めているということを覚えていた方がよいと、この本は警告しています。
医学の進歩に反して病人が増える
肉食が老化をはやめる。
昔の日本に帰りましょう。