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しろくま先生のブログ
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2005年11月22日 (火)

リカルデントってなに?

Lin_img_18_ 自分の身だしなみから、自分の行動、および立ち居振る舞いまで自分の事に感心を持っている人が多くなった様な気がします。

テレビのCMも自分自身を高める商品が数多く紹介されていますし。

その波に上手く乗ることが出来たのが、口臭予防品です。相手に悪い印象を与えないために出てきた商品だと思うのですが、歯科医師の私にとって非常に良い流れになってきているのではないかと思っています。

そこで、今日は口腔ケア用品の中から、良く質問される商品についてお答えできればと思います。

それは、「リカルデント」です。

「リカルデント」って商品の名前ではと思っている方も多いと思うのですが、実はこのリカルデントというのは、カルシウムの一種なのです。

「リカルデント」を少し詳しく見ていきましょう。

「リカルデント」はCPP-ACPという化学式で表されます。

CPP(Casein phosphopeptide)とは牛乳タンパク質で、ACP(Amorphouscalcium phosphate)は非結晶で可溶性の性状を有するリン酸カルシウムです。

話は少し変わりますが、虫歯というのは、口の中にいる微生物(歯垢-プラーク-の中に多くいます)が出す酸によって歯を溶かしてしまう事をさします。この現象を脱灰と言います。

歯科の世界ではこの脱灰を防ぎ、歯を丈夫に太らせ、溶けにくくすることを予防と位置付けしています。そしてこの予防の事を再石灰化と読んでいます。

少々説明が難しくなってしまいましたが、リカルデントは脱灰してしまった歯を再石灰化する働きが強いと言われています。

このリカルデントガムを含んだガムを1日4回20分、または1日7回5分間咬ませたときと、同じ条件でリカルデントを含まないガムで比較したところ、リカルデントを含んだガムは、含まない物に比べて101~151%もの再石灰化が起こっていることがわかりました。

この再石灰化した歯は、一般の歯より虫歯になりにくい事もわかっています。ガムを咬んで虫歯予防なんて10年前では考えられませんでしたよね。まさに逆転の発想です。

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いやあ、いつも先生のところでは勉強させていただいてます。牛乳カゼイン由来だったのか(知らなかった!)。だったらアレルギーの子はちょっとダメですかね。α-カゼインかな?βだったらまだまだ出にくいらしいですが。


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