しばしお別れ。
私が子供の頃、といっても高校生の時のことなのですが、父が他界した後、母から「これはお父さんが診療の時に使っていたボールペンよ」と渡されました。
親不孝な私は、自宅や受験、引っ越しのドタバタで、そのボールペンを紛失してしまったのですが、その時、「同じものを大切にずっと使い続け、次世代へ引き継ぐというのは悪い感じがしないな」と思った者です。
小さい時に思った「正」の感情は大人になっても残るもので、私も開業する時にちょっと高価なボールペンを購入しました。このボールペンを歯科医師を引退する時まで使い続けようって。
高価なボールペンを購入した理由としては、替え芯が無くなることがないだろうと見込んでです(別に高価で無くても良かったのですが)。
で、今年で開業20周年になります。づっと同じボールペンを使い続けています。
これまで2回ほど先端の破損により修理に出しています。
実は今回も同じく先端の破損によって、修理にだしました。お店の方に言われたのは、「修理に2ヶ月ほどかかる」とのことでした。
過去の2回の修理の際もその位の期間が掛かっていたので、特別不満にも思いませんでした。
とにかく、きちんと復活してきてね、って感じ。
これが最後の修理になるといいなと思いつつ、お店でしばしのお別れをしてきた所存。
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